安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

木馬 (長野県佐久市)

2015-04-07 19:01:47 | ジャズ喫茶

佐久市に住んでいる友人が、ネットで見たと言って、「木馬」という喫茶店を教えてくれました。まさか、佐久市にジャズを流している喫茶店があるとは思いもよりませんでしたが、さっそく出かけてきました。

   

場所は、佐久市役所の近くです。ちょっと狭い小路を抜けて、お店の横に車を停めました。扉を開けて中へ入りましたが、入ったところで、左上に向かう階段と下に向かう階段があり、地下の方がテーブルが置いてあるなど、喫茶店になっていました。

   

大きなテーブルと小型のテーブルが一つずつ、あとはカウンター席があるという空間で、広い書斎といった感じです。メニューは飲み物だけですが、なかなか落ち着く空間で、自宅にいるような雰囲気です。実際、上の方はご自宅になっているようです。珈琲を注文して、オーディオ機器を見てみました。

   

   

スピーカーは、JBLのL220、プレイヤーは、山水のベルトドライブ、カートリッジはオルトフォンだそうです。アンプはよくわからなかったのですが、ヤマハのものを使っているようです。L220は、見るのも聴くのも初めてでしたが、カートリッジとスピーカーの相性がいいのか、テナー・サックスの音などはかなり魅力的でした。

     

どういうのを聴きますかと、訊ねられたので、ハードバップとヴォーカルが好きだと言ったら、「ジョニー・ハートマンとコルトレーン」、「ミルト・ジャクソンBEAN BAGS」、「The Return of the Pepper」と次々とLPをかけてくれました。どれもよいですが、このころのペッパーは最高です。

   

   

マスターは気さくな方で、少しお話もしました。「木馬」の名前の由来を尋ねたところ、昔、新宿にあった「木馬」に通っていて、その名前をいただいたそうです。佐久に戻ってきて、ジャズを聴けるところがなかったので、自分でこの店を開いたそうです。それ以来、46~47年くらいやっているとのことで、長い歴史をもっています。

   

半地下ですが、上部が開放的なこともあって、長時間いても苦になりません。片隅には、古いカメラのコレクションがあり、そういったものを好きな方も来るのでしょうか。僕が帰ろうとした時に、お客さんが一人おみえになり、常連さんがいるようです。典型的なジャズ喫茶ではありませんが、ジャズを聴くことのできる貴重なお店です。 

【木馬(佐久市)】

住所:佐久市中込3090-1
電話:0267・62・4039
営業:火~土曜 10:00~18:00
定休日:日曜、月曜