安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アニタ・オデイ SINGS THE WINNERS

2015-02-04 22:48:27 | ヴォーカル(A~D)

先週末は、函館、札幌に行きました。今回はじめて電車を使い、初日は長野駅発7時6分で函館駅着13時42分、翌日は函館駅発8時13分で札幌駅着が11時47分でした。新幹線網の威力を改めて感じましたが、ことに宇都宮~盛岡間は新幹線らしい走りをしていました。地下鉄とは異なりますが、電車で行ったので、「Take The A Train」を。

ANITA O'DAY (アニタ・オデイ)
SINGS THE WINNERS (Verve 1958年録音) 

   

1950年代後半のアニタ・オデイには、よい録音が多数ありますが、これもその一枚です。コンセプトアルバムで、代表的なビッグ・バンドやコンボの演奏した曲を取り上げています。そういう点で親しみやすく、また、編曲がしっかり施されています。ジャケットのアニタもかっこいいです。

編曲は、6曲ずつマーティー・ぺイチとラッセル・ガルシアが行っています。伴奏は、ビッグ・バンド編成で、メンバーは、サム・ノート(tp)、ボブ・エネヴォルセン(tb)、レニー・二ー・ハウス(as)、バド・シャンク(as)、リッチー・カミュカ(ts)、ビル・パーキンス(ts)、マーティー・ぺイチ(p)、メル・ルイス(ds)ら西海岸のミュージシャンです。ところどころにソロも入りますが、メル・ルイスのドラムスがスイング感を出しています。

曲目は、「Take The "A" Train」(A列車で行こう)、「Tenderly」、「A Night In Tunisia」(チュニジアの夜)、「Four」、「Early Autumn」(初秋)、「Four Brothers」、「Sing, Sing, Sing」、「My Funny Valentine」、「Frenesi」、「Body and Soul」(身も心も)、「What's Your Story, Morning Glory」、「Peanut Vendor」(南京豆売り)の12曲。「What's Your Story, Morning Glory」は、メリー・ルウ・ウィリアムス作曲で、アンディー・カーク楽団とジミー・ランスフォード楽団のヒット曲です。 

最初の「Take The A Train」からアニタ・オデイの颯爽とした歌が流れます。スキャットを交えて、バックとかけあったり、溶け込んだりと、自由自在です。どれも2分半から3分半くらいの演奏時間で長くないのもよい。どの曲も見事なものですが、ウディ・ハーマン楽団の「Early Autumn」と「Four Brothers」がアニタの歌入りで聴けるのは嬉しい。ラテンものの「Frenesi」や「Peanut Vendor」は、楽しくユーモラスな表現も。

【JR東日本大人の休日倶楽部会員誌2015年1月号】

      

表紙は、俳優の大沢たかおさんです。

      

特集の一つとして、『函館 書棚を目当てに訪れる Cafe & Bar』が掲載されていました。これを読んで、面白そうな街だと思ったのが、函館を訪れたきっかけになりました。