安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エディ・ダニエルズ UNDER THE INFLUENCE 

2015-02-01 08:12:30 | その他木管楽器

長野東急百貨店の地下食料品売り場にケーキを買いに行き、あちこち覗いていたら、珈琲豆販売の「可否茶館」が入っていて、驚きました。「可否茶館」は、北海道の札幌、小樽に喫茶店や販売店を展開しているので、まさか長野市にあるとは思いませんでした。全国展開の一環なのでしょうか。焙煎工場は小樽なので、豆はそこから送られてくるのだろうと思います。せっかくなので、小樽クラシックブレンドを買ってみました。ジャズもクラシックも演奏するミュージシャン。

EDDIE DANIELS (エディ・ダニエルズ)
UNDER THE INFLUENCE (GRP 1993年録音)

   

エディ・ダニエルズは、現在では、ジャズ、クラシックどちらも演奏するクラリネット奏者として有名ですが、サド・ジョーンズ=メル・ルイス楽団ではテナー・サックスも演奏していたマルチリード奏者です。1980年代半ばからのGRPレーベルにおける録音では、クラリネットに絞ったアルバムが続いたのですが、このGRPの8作目では、テナー・サックスも吹いています。

メンバーは、エディ・ダニエルズ(ts, cl)、アラン・パスカ(p)、マイク・フォーマネク(b)、ピーター・アースキン(ds)。1941年生まれのダニエルズは、盛んに活動をしているようで、ジャズの演奏が主ですが、クラシック分野ではコープランドの協奏曲を吹くなどしています。GRPでクラリネット専門で吹いていたのは、デイブ・グル―シンとラリー・ローゼンの勧めがあったからのようです。

曲目は、ダニエルズの自作が5曲で、「Slam Dunk」、「Mr.Cool(For Stan)」、「Waltz For Bill(Evans)」、「Coyote Waits」、「Blue Mood」、ピアノのアラン・パスカの自作が2曲で、「Heartland」と「Rio Grande」、ブラジルのErineu Edson Marasi作「Meus Melhores Momentos」、ビル・エヴァンス作「Five」、スタンダードの「I Hear A Rhapsody」、「Weaver of Dreams」、「I Fall In Love Too Easily」の全12曲。スタン・ゲッツとビル・エヴァンスに捧げた曲をダニエルズが書いています。

ダニエルズのテナーは、コルトレーンを少し聴きやすくさせたといっていいかもしれません。ボッサで静謐なムードの「Meus Melhoures Momentos」、アップテンポの「I Hear A Rhapsody」、バラード「Weaver of Dreams」と聴き入りました。「Weaver of Dreams」は、コルトレーンの演奏を想い出させます。クラリネットで演奏した「I Fall In Love Too Easily」や「Five」は、音色の変化も美しく、楽器の特色がよく出ています。オリジナルでは、「Slam Dunk」(スラム・ダンク)が、小刻みなフレーズを重ねて切れがいいプレイ。

【可否茶館 長野東急百貨店内】

可否茶館ホームページ:可否茶館(かひさかん)

以前、札幌でお店に入り、店名が珍しいので覚えていました。販売ばかりでなく、札幌と小樽には喫茶店もあります。 

   

割合と広いスペースを確保してあって、試飲もさせてくれます。

   

こちらは、缶入りやギフトのコーナーです。

   

珈琲豆の種類が多く、珍しいものもあるようです。名前がいい「小樽クラシックブレンド」を買いました。      

      

豆を挽いてもらいました。包装紙に入った小樽クラシックブレンドです。