2011-12-26

井原義博 氏、ブログ転載
昨日の日本経済新聞に12日に行われた「日本再生への道」
シンポジウム(日本経済新聞社、岩手日報社、河北新報社、
福島民報社との共同開催)の様子を掲載しました。
シンポジウムは、震災、原発事故、欧州発の経済危機のもとで
ニッポンの進むべき道を探る物で、政・学・産と報道機関の
代表が参加しました。
政界からは民主党の前原政調会長が出席をしたのですが、
その発言の趣旨は「増税よりも経済成長」というものでした。
前原政調会長の発言をまとめると、
・日本を取り巻く課題は
(1)人口減少と少子高齢化
(2)甚大な財政赤字
(3)長引くデフレ の3つが大きな制約要因である。
・これらの解決に最も大事なのは経済成長だ。
・日本の総理は日本の最高経営責任者として、いかに成長し、
稼いでいくかを追求する姿勢が求められる。
・野田政権は増税のメッセージが前面に出ている印象が
あるが、日本再生に向けた財源を生むのはあくまで経済成長だ。
成長なき増税や財政再建は立ちゆかない。
このメッセージだけを見ると、増税よりも経済成長を優先
すべきである、というきわめてまともな事をおっしゃっています。
(経済が上向きになった際に増税する、という意味にもとれますが)
しかし16日のBS朝日の番組の中で前原氏は、消費税率について
社会保障と税の一体改革に伴って10%にあげた後、
「社会保障だけではなく、行政サービスの維持などのために、
その(10%)上は考えないといけないテーマだ」と語っており、
現在の野田政権の消費税増税路線を肯定し、さらに将来の
増税の可能性まで言及しています。
産・学のリーダークラスの方々との話の中では増税を否定して
経済成長を訴え、国民に向けては経済成長については一切
触れずに増税を訴えているというのは、いったいどういう事
でしょうか?
政治家は日本の未来について、明確なビジョンを掲げなければ
なりません。日本が進むべき方向を指し示し、そのために
どのような政策が必要なのかを示す必要があります。
相手によって真逆のことを話す、コウモリのような態度を
とっているのでは、決して国民から信頼を得ることはできません。
前原政調会長は、野田総理大臣の次の総理大臣ともいわれて
いますが、このような二枚舌の方が次の総理候補である民主党は、
人材がいないということを露呈しているに等しいといえるでしょう。
http://ameblo.jp/muggle1009/entry-11117885630.html
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