あずまクラブ(越前の守)です。正しい心の探究をします。

”人間は夢とロマンを持つから動物とは決定的に違う”から始めます。正しい心の探究です。

「溺れていてもボートに乗らない男」

2011-08-03 09:30:12 | 日記
人の助けはいらねぇと見栄を張る人がいますが、
プライドの高い人ほど従いません。
プライドの高い人は恐れられる存在です。
素直に助けられる方が愛される人になりますね。

幸福メンタルクリニックより転載です。
あるところに、敬虔なクリスチャンの男がおりました
ある日、その男が、川沿いを散歩しておりますと
誤って足を滑らせ、川に落ちてしまったのです
岸に向って必死に泳いでみるものの、流れが急で
岸にたどり着く事が出来ず、そのまま流されてしまいました
そこへ偶然にも、ボートが通り掛かりました
ボートに乗った人は、その男を見つけるなり助けようと手を差し伸べました
しかし、その男は「私には神様がついているから大丈夫!」と
「神様が助けてくれるから、助けは必要ない!」といって、せっかくの助けを断ったのです
男は、そのまましばらく流されていきました
すると、また幸運にも、別のボートがやってくるではありませんか
先ほどの人と同じように、ボートに乗った人は男に手を差し伸べました
しかし、男はまたしても
「私のことは神様が助けてくれるから大丈夫だ。さぁ、行ってくれ!」と
助けを断ってしまったのです
その後、その男は力尽き・・・溺れて死んでしまいました
死後、天国に着いた男は神さまに会うと、怒りながらこう言いました
「神よ、どうして私を助けてくれなかったのですか?」
神は言いました
「何を言っておるのだ! 2回も助けのボートを出したではないか!」
──────────────────
世の中には、この男のように、目の前で救いの手を出されていることにも気づかずに
自分の勝手な思い込みで、自らを苦しめている という人が、少なくないように思います
「生き方が凝り固まった とある人の物語り」より引用
アメリカンジョークでの小話でした
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隊長の話・ウツへの処方箋

2011-08-03 09:27:46 | 日記
ウツ病の人にがんばれと言ったらだめだが、相場ですが、
中身を知る人には使い方が分かるのですね。
つまり言うだけではだめらしい。

奄美のアマミちゃんお気楽ブログより転載です。
「先日の依頼はいかがでした?」
「ああ、あれは俺じゃダメだな。手の打ちようがないよ」
「え!?そんなにひどい障りなんですか?」
「違うちがう(笑) 俺は逆子はなおせないからな」
「なんじゃそれ」
「呼ばれた場所が病院の産婦人科の病室だったんだよ。」
「ドン引き・・・・」
「で、依頼者はニコニコしながらなんと言ったと思う?
『逆子なおしてください!』だってよ。しるか。帝王切開しろって。なぁ?」
「私ならその場で踵返しますね」
「もうめんどくせーから心読んで言ってやったよ。
『あんた、今までずっと身内や周りから逆子逆子言われてそんなにつらかったんだな』
依頼者は黙ったよ。わかるか?」
「???」
「周りから『逆子大丈夫?』『逆子になって大変ね』と何度も何度も繰り返し言われてみろ。まるで自分が悪いみたいに感じて、ほとんどウツ寸前だったんだよ。だから分別つかない精神状態にまでいってたんだな」
「あー!!!!そういうことですか!」
「そう。これはありがちなんだ。そして、これで傷つく人間もいかに多いか。」
「人間てめんどくさいですね」
「(笑)」
「それが依頼だったんですか?」
「いや、本当の依頼は重度のウツ病の伯母のことだったな。もしかしたら霊障じゃないか、なんとかしてくださいってな」
「隊長の見立てでは?」
「だから、手の打ちようがないんだよ」
「ああ・・・・本当にメンタル的な理由だったんですね」
「そう。どこにも霊障の影はない。どうも娘さん二人が家から巣立って、今まで張りつめていた緊張の糸がきれて虚無感に支配されたらしいんだな。でもそれを身内に相談したら
『そんな気持ちは甘えだ!』とか『これだから末娘は!』とか言われる。我慢する。
我慢が限界こえる。何もできなくなる。何もできなくなると身内はまた『そんな状態は甘えだ!』とか『これだから末娘は!』とくる。わかるか?」
「は?」
「最初の逆子の話と同じだろ」
「あああああああああああ!」
「周りは悪意を持って傷つけたいわけじゃないんだ。心配して励まそうとしてるんだよ。
でも本人はそんな言葉がほしいんじゃない。心配や励ましという善意の押しつけがほしいんじゃない。自分の苦しみをただ理解してほしいんだ。
でも、周りにはそれはわからない。だから気持ちを打ち明ければ打ち明けるほど励ましという名の否定をくらってドツボにハマるわけだ。」
「うーむ」
「でもな、ここでウツの人には申し訳ないが、ウツはよく再発する。その理由がまさしく『甘え』なんだよ」
「えええええ」
「ウツになっておかしくなった自分の精神状態はある意味では楽なんだよ。周りもその状態を許容せざるを得なくなるしな。それに甘んじることが楽だと“自分が”覚えてしまうんだ」
「たしかに、一度サボることを覚えたら次からは少ししんどいと安易にサボりたくなりますね」
「そう。これを言うとウツの人間からうらまれるけどな。でも大体これが俺の見立てでの共通パターンだな」
「どこまで人間を洞察してるんですかあーた」
「ウツの人をよくするには墓参りが一番だよ。ご先祖の荒御霊の力をいただくことだな。何度かお墓参りしてお墓掃除させてみろ、必ず少しずつよくなるから。でもウツの人は大概自分の意志でなければ動こうとしない。その場合どうしたらいいと思う?」
「うーん、相手の立場に立つ?ですか?」
「ウツの人間の立場にたったら余計なことしたくないに決まってるだろ。答えは“こっちの言い分を通す”だ。『私がお墓参りにいきたい。あなたはついてきて!』これが一番スムーズにいくよ。」
「へー!!!」
「ウツの人間が復活するための一番の方法は『自分のやるべきことを見つける』ことだよ。だから周りは新しいやりがいを与えることだ。たとえ周りから誤解されようともな。
身内をウツにしてしまうときは、「本人よりも世間体をとった」結果が多いんだ。
だから、ウツを治すなら「世間体よりも本人(にとって最善の方法)をとる」ことだよ。たとえ周りにウツの人間に仕事させることが虐待だと思われてもな。
それが一番の方法だ。なりふりかまわず頑張れることを見つければウツは治るよ。ウツの人間に頑張れって言うな?何言ってるんだかな」
「ウツ治すために頑張れ!(笑)」
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偽善的マスコミが煽る「原発症候群」にとらわれた人々へ

2011-08-03 09:24:33 | 日記
堕ちた天使より転載です。

 『朝日新聞』は報じないが福島の放射能が怖いか 中国の核実験が怖いか!?
(月刊テーミス 2011年8月号より)
■原発ゼロ社会をめざす『朝日』
大震災から4カ月以上たった。もうそろそろ「地震酔い」がさめていい頃だが、人々の不安心理につけ込んで今度は「原発酔い」がはびこっている。これを私は「放射線過剰反応症候群」と名付けているが、原発症候群にとらわれた人たちが何と多いことだろうか!
悪いのは、何といっても『朝日新聞』だ。私は『くたばれ朝日新聞-国民を欺く卑怯なメディア』(日新報道)という著書の中で、『朝日の七つの大罪』を指摘した。
それは、
(1)国民の声を封じる
(2)弱者の味方を装う
(3)野党(かつては社会党、共産党。いまは政権を取った民主党)の応援団をつとめる
(4)平和音頭の旗持ちだ
(5)共産・独裁国家にいつも甘い
(6)広告の新聞に化ける
(7)仮面紳士の偽善者である
というものだが、いまでもそれは通用する。
菅首相は「原発解散」とか、バカなことをいっているが、あの人は馬車馬だ。会社でいえば係長向き。大所高所から判断する器量がない。だから「原発だ」と思ったら、もうそれしか目に入らない。よくもまあ、あんな人を総理にしたと思うが、それは仕方がない。
問題は『朝日新聞』は何だかんだいいながらも、結局は“菅擁護”だということだ。だから、おおっぴらには叩かない。仮にこれが自民党の総理だったら新聞の力でこれでもかと、引き摺り下ろしただろう。それくらいの力は、まだ新聞にもある。だけどやらない。

菅首相が7月13日夕方の記者会見で、「脱原発」をめざす方針を打ち出したが、その日の『朝日新聞』朝刊は大々的に「原発ゼロ社会」の特集をやっている。『朝日新聞』の主筆・若宮啓文氏は菅首相の指南役だそうだが、この菅と朝日のコラボレーション、タマゴが先か、ニワトリが先か──。
とにかく『朝日新聞』はどうしても「原発ゼロ社会」をつくりたいらしい。4月22日付『朝日新聞』は風力ならあ、「低い稼働率を考慮しても、最大で原発
40基分の発電率が見込める」という、脱原発派にとって耳寄りな環境省の試算を報じている。しかし、『週刊ポスト』(5月20日号)は現在導入されている風力発電の規模では、原発1基に代替するにはおよそ1千170基が必要で、40基ならその40倍、風車を100メートルずつ離して日本列島に並べるとすると、北海道から鹿児島まで日本列島を2欧風コンピューターすると、指摘している。

■メルケルドイツ首相の二枚舌
この環境省の数字はポテンシャルなもので、現実とはほど遠いのに、『朝日新聞』は意図的に一部の数字を抜き取ったと見られても仕方がない。ところが、いまだに朝日がこの大誤報を訂正し、謝罪したという話は聞かない。これからの台風は数は減るが、風速は50メートル級が増えるという。そうなれば、風車など根こそぎぶっ倒されるという「想定外」のことも考えなければなるまい。
菅首相や孫正義ソフトバンク社長が進める太陽光エネルギーにしても、太陽熱そのものがおかしくなるという「想定外」も十分あり得ることを忘れている。自然力というと何でも人間に優しいと思うことこそが、おかしい。原子力は自然力のニューフェースであり、決して人間に仇をなす悪魔ではないということを、なぜメディアは伝えないのか。

日本の原発技術は、世界の一流にまで達しているという事実を忘れてはならない。新潟の中越地震では、柏崎刈羽原発がマグニチュード6.8の大地震を受けたが、被害は何も起こらなかった。
日本の原子力発電所というのは、法律によって震度6程度の地震に耐えられるように決められているが、今回の東日本大震災においても、宮城県の女川町は福島以上の地震と津波で壊滅したけれども、女川原発は無事だった。これらを見ても、いかに日本の原子力発電所の技術が高いかということが、証明されたといえる。しかし、そういったことはほとんどマスコミは取りあげない。
事故の方だけ大声で騒ぎ立てる。蓄積の高いレベルにある日本の原子力技術を放棄してしまうのは、日本にとって国力全体を弱める結果に繋がる。ただ電力が足りるか、足りないかだけの話ではない!

ドイツフランクフルト在住のジャーナリスト、クライン孝子氏はいままでまともなことをいっていると思ったが、原発に関してはおかしい。自身のブログの中では「福島原発放射能は広島原爆より恐ろしい!」「いまやフクシマは世界一危険な放射能汚染地帯」などの文章が掲載されていたが、犯罪的な風評ばらまきだ。
クライン氏が贔屓にしているドイツのメルケル首相は、世界に先駆けて「脱原発」を掲げているが、インド訪問の際にはインドが取り組む原子力と再生可能エネルギーの併用推進について協力する意向を示している。フランスの原発から電気を買っているメルケル氏は、完全に二枚舌だ。

■高田純教授が調査した中国核
にもかかわらず、『朝日新聞』は船橋洋一氏に代わって主筆になった若宮啓文氏から傘下の『週刊朝日』『AERA』に至るまで、脱原発世論でっち上げを仕掛けている。『週刊朝日』(6月10日号)は、「終わりなき放射能汚染」とタイトルにあったが、「終わりなき」なら福島原発周辺の数万の住民強制退去はいったいどうなるのかと、腹が立った。「子供が危ない」といって、若い主婦層を狙っているのも意図的だ。
どんな放射能汚染も終わりはある。たとえば、広島、長崎の原爆投下直後、70年前は草木も生えないといわれたが、現在、爆心地周辺の環境放射線の強さは毎時0.1マイクロシーベルト以下で、他の日本の地域に比べても普通だと、札幌医科大学の高田純教授はいっている。あまり知られていないが、被曝二世への遺伝的影響も現れていない事実もあらう。高田教授は「こうしたプラスの情報を積極的に発信していくことも広島の責務だ」といっているが、その通りだ。
高田教授といえば、中国がシルクロードの楼蘭地区で行った核実験による被曝の実態調査を世界で初めて試みた科学者として注目されたが、いまこそ核の黄砂が日本にどのように飛来しているかを国民に知らせるべきだ。しかし、『朝日新聞』を筆頭とする脱原発メディアは親中派だから、一切これを報じない。
「原発ゼロ社会」を唱える菅や『朝日新聞』は中国が核を保有し、原発大国をめざしていることに触れない。中国原子力の父、欧陽予は「中国の原発は第三世代だから第二世代の福島より100倍安全」といっている。この第三世代の原子炉AP1000は、東芝・ウェスチングハウス社製なのだ。

だから、これからも私はいい続ける。「やがて消える福島の放射能と原子力大国をめざす中国と、どっちが怖いか」とね。
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好き勝手な報道

2011-08-03 01:26:35 | 日記
日々のストレス溜まりまくりさんより転載です。

入国拒否をされた件で、国内でも数多く報道されていますが、ハッキリ言って「好き勝手」なこと言ってますねー。
「なぜ今行かなければならなかった?」
「拒否されるのを分かっていながら行ったのだろう」等々
政治を知らない人がテレビで知ったかぶりしてコメントするのはおかしいですよ。
今月の12日に韓国の議員が竹島で委員会を開くという情報があったから、その前にまず視察をして、それから議論のテーブルにつこうとするのは当たり前の話。
実行支配を放置するのは認めたことになるのでは?
大使からの再考の報告はなく、行ってみなければ入国拒否されるのかは分からなかったと佐藤議員は報告をしています。

自国の領土を守ろうとした議員に対して、日本人が批判をする、、、、、。
この国はどうしたのでしょうか?
政治を知らない人たちが・・・
というくだりには
少々問題があるかとは思いますけど
間違った事は言ってないと私も思います

糞朝日新聞の社説も同様・・・
いったい何処の新聞かと言いたいような記事です
歴史的にも日本の領土である土地を遠くから確認する事さえ出来ない
その上、無法な実行支配という
強硬手段で奪っている事・・・
国際法さえ無視して、ど派手なデモンストレーションまで・・・
頭の螺子が2本も3本も抜けている国家とその国民
そりゃぁ反論しないのが異常ですわなぁ
唯でさえ日本の糞マスゴミまで取り込まれていると言うのに
政治家が動かないのは異常事態
今の与党など一切信用出来ません
自民党という政党が信用できるかどうかは
別として・・・新しい政治が動きださないといけない時ですね

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言論の自由消滅の危機 人権侵害救済法案の危険性②

2011-08-03 01:23:22 | 日記
2011-08-02 19:04:42  曽我周作氏、ブログ転載 拡散

読売新聞より
 江田法相は2日の閣議後の記者会見で、不当な差別や虐待で人権侵害を受けた被害者を救済するために新設する人権救済機関となる「人権委員会」設置に関する法務省政務三役の「基本方針」を発表した。
 政府が提出を予定している人権侵害救済法案の骨格となるもので、新機関を法務省の外局として設ける。
 法案の提出時期について、江田氏は2日の記者会見で、「法案として仕上がるのに今年いっぱいは十分かかるのではないか」と述べ、来年の通常国会となる可能性を示唆した。
 基本方針は、人権委員会を独自の規則制定権や人事権を持つ国家行政組織法上の「3条委員会」と位置づけて独立性を確保するものの、調査には強制力を持たせず、調査拒否に対する罰則規定も設けないとした。
****
各地域で調査や救済にあたる人権擁護委員は地方参政権を持つ人に限定し、外国人は就けないようにする。
****
ここで、注意して見ていただきたいのが、赤文字の部分です。
民主党は外国人地方参政権付与を進めています。
つまり、外国人によって日本人の言論等の自由が制限される未来がやってくる可能性があります。
本当に外国人に権限を与えないつもりであれば、「日本国籍を持つ者」とするはずです。
この法案は明確な売国的意図があるわけです。
そして、この法案、人権侵害の定義が非常にあいまいです。
人権擁護委員会が規則を制定しますので、そこであれもこれも人権侵害だといわれかねません。
言論の自由の危機です。
口に出したことだけが対象ではありません。
ネット等の書き込みもその対象になるはずです。
そして、言論の統制が始まったら、次に来るのは確実に思想の統制です。
しかも、日本人でない者がその取締りを行う可能性があります。
日本国民の皆様、言論の自由も、思想信条の自由もなくなる可能性があります。

今こそ、声をあげてください!周りの方々とこの話をしてください。
自分たちの自由を守るためです。
こういう法案があるという事実をできる限りたくさんの方に伝えてください。
震災後のどさくさまぎれに、話がどんどん進んでいます。
思想統制や言論統制が行われている国が実際に
すぐ近くにあるではないですか。
それを見て、どう感じられますか。
あのような状況が日本で起きる可能性がある法案です。
絶対に成立させてはなりません。
そして、この法案、元は自公政権の時代に
「人権擁護法案」として、検討がすすんでいたものです。
自民党も、こんな法案を考えるとは、自由の大切さをわかっていないのでしょうか。
自由は一度失ったら、取り戻すのには相当な力が必要になります。
絶対に自由を失ってはなりません!
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石原慎太郎 原発についての冷静な討論を

2011-08-03 01:22:17 | 日記
産経ニュースより
 東日本大災害がもたらした原発事故によって原子力の利用について改めての議論がかまびすしいが、それを論じる時事をもう少し冷静に、もう少し多元的に考え論じる必要がありそうだ。原発の存続についての現下の議論の中から幾つか大切な問題が弾きだされてしまっているような気がする。

 日本は世界で唯一の被爆国であり、その痛ましい経験が一種のトラウマを造成し、それがさらにこと原子力に関しては、それを疑い忌避する強いセンチメントをもたらしていることは否めない。ものごとを論じる時、ある種の感情ほど厄介な障害はない。ことは恋愛に似ていてあんな男、あんな女と一緒になったら必ず不幸になるぞと周りがいくら説いても、一旦抱いた恋愛感情はその結果の不幸を体験しない限り払拭出来るものではない。

 アナキスティックで政治の運用に関しては無能に近い菅首相の原発に関する言動は、自らの地位の保身のために国民の多くが潜在的に抱いている原子力に関するセンチメントに卑屈に媚(こ)びるものでしかなく、原発に関して国民の将来のために冷静な討論と選択を導きだすものでは決してない。一国の最高指導者としてはあまりにも軽率といおうか、国家の運命を損ないかねまい。

 原発の問題を論じるときにまず第一に念頭に置かなくてはならぬことは、我々が将来いかなる社会、いかなる生活を望むかということに違いない。今日我々が享受しているこの過剰ともいえる奢侈贅沢(しゃしぜいたく)をはたして失うことが出来るのかということ。
 そしてその維持を望むならそれを支えている経済産業のために、文明工学的に不可欠な電力をいかに供給出来るかという冷静な分析が必要に違いない。周りが懸念している不幸をもたらす結婚に敢えて落魄(らくはく)を覚悟で臨む決意があるならそれはそれで良かろうが。自然エネルギーの活用というのは耳ざわりはいいが、果たして太陽光や風力への依存で世界で有数な日本経済が成り立ち得るのかを冷静に計量計算する必要があるはずだ。

 第二に、今回の原発事故の被害の拡大はチェルノブイリやスリーマイル島の事故と本質的に似ていて、さまざまな要因による人災であるという認識が必要だ。その反面、多くの電力を原発に頼っているフランスが、原発を断念したドイツやイタリーに今後も原発による電力の供給を拡大して続けるという事態の意味を考えるべきではないか。フランス人に出来ている原発の管理が、なぜ日本人に出来なかったかということへの反省が不可欠なはずだ。既存の法律体系がその障害となって困難だ、と担当大臣はいっているが、ならばそれを変えることをなぜしようとしないのか。既存の法律体系を超える、超法規の試みを行うことこそ政治家の責任ではないか。

 IAEAが指摘したように日本の場合には、電力会社と経済産業省とこれにからむ政治家たちのもたれ合いという複雑な体制がことのすみやかな解決の障害となった。それは反省の上に立って、合理化出来ぬものでは決してあるまい。

 それに加えて現政府の、官僚を無視した行政運営の杜撰(ずさん)な独善性が、被害を拡大させ的確な対策を遅延させてしまった。支援に到来したアメリカの空母が一時退避してしまった所以(ゆえん)は、建屋の中に充満している放射能を風向きを計って当事者が当然取るべきベンチレイションによる海への拡散を予期してのことだったが総理のヘリによる現地視察が障害となって遅延し、行った時には風向きが一変して逆の奥地への拡散被曝(ひばく)となってしまった。こうした基本的作業を遅滞させてしまう情報の混乱錯乱は本来あり得ぬことなのにそれが結果として多くの国民に体内被曝をもたらしてしまったのだ。
 第三に、原発に関わるエネルギー問題を考える時、現在世界全体を覆ってきている異常気象が表象する温暖化現象を忘れる訳にはいかない。この問題は人類全体の存在を左右しかねないものであって、ことが大きすぎるために念頭から離れがちだが事態は歴然として進行している。NASAのハンセン教授が指摘しているようにこのままでいけば北極海の氷は後十五年ほどで溶けきってしまうだろう。そうした現象がさらに進んで人間全体の存在にどのような影響をもたらすかは決して想像外のことではあるまいに。

 そのためにも、それぞれの立場の者たちがCO2削減のためにさまざまな手立てを講じているのだが、多くの電力供給手段の中で原発は、管理さえ行きとどけば温暖化の抑制のためにはコストバランスからも格好の手立てであった筈(はず)だ。

 一方発展途上国は効率の良い発電施設として原発に頼ろうとしている。原子力に関してフランスに並んだ先進国の日本がそれに応えて責任を果たすこともまた、国家の存在感を強め新しい連帯をはぐくむ術に違いないが、国民のセンチメントにおもねって保身を計る首相は自ら売り込んだ原発プロジェクトを自ら否定してかかる体たらくだ。

 国家の存亡をきめるものは決して経済産業だけではないが、しかしそれを敢えて阻害してでも何を望むのかという討論をこそ政府が主導すべきなのに、自らの地位の保身のために繰り返される軽率短絡的な首相の言動は、持たれるべき、我々の命運を左右しかねぬ真摯(しんし)で冷静な討論を阻害してかかるものでしかない。我々はこんな人物に国家の運命をゆだねる訳にはとてもいかない。
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