サイバー攻撃には「標準型」という分類があるようです。
「標準型」というと、いかにも折り目正しく聞こえますが、お遊びでない、「プロの」犯罪者による窃盗行為に属するサイバー攻撃をそう呼ぶそうです。
⇒ http://jump.cx/sybac
「Word に危険な脆弱性が発覚、悪用した標的型攻撃も」という見出しの警告記事がありました。
⇒ http://jump.cx/wordac
Word にでリッチテキストファイルを読み込んだとき、それが運悪く細工を施された悪ものファイルであった場合、開くだけでパソコンを乗っ取られるおそれがあるというものです。
Word で使う通常のファイルは .docx あるいは .doc という拡張子を持っていますが、その形式とは違う .txt あるいは .rtf というテキストファイルも読み込むことができます。
読み込んだテキストファイルは、画像を挿入したり、文字のデザインを変えたり、自在な加工ができ便利なので、word が珍重されます。
慣れたものは使いやすいものですから、Webから取り込んだメモ程度のテキストデータの保存用にも、つい word でとなりがちです。
そうなれば、立ち上がりの時間など気にならないようです。
例にあげた記事は「脆弱性が発覚」としていますが、考えようによっては、脆弱性というよりも応用性の広さの副作用のようなものではないかと思います。
テキストのみのデータなら、それ専用のもっと軽く動く余分な付随データの付かないエディターを使えばよいのです。
便利なアプリを、万能鍋のようになんでもそれで調理しようとすると、やはりどこか巧くいかないところが出てきます。
電話、コンビニ、ATM、おばあちゃんがやられるときにも、便利な3点セットがあだになっています。