晴耕雨読で住まいを造ろう

都会を離れ農的暮らしをしながら、日々住まいについて考え、家造りを家族と共にDIYで実現させた日記・・その後

瀬戸内淡路島と地中海の大きな違い

2011年05月13日 |  設計の仕事
 ちょっと野良仕事を離れて建築のお話。

時々訪問している Arch Daily サイトに、個人的好みの住宅があったのでご紹介。


(画面をクリックするとリンクします)


 スペイン領で地中海の見える場所(ページの下のほうにマップがあります)、とても小さな家です。
地上部は25平米で、Googleの機械翻訳によると法律的に規制があるようです。

面積の足らずは地下室で確保しているのですが、これも機械翻訳によると農機具置き場として云々とあるので、日本的にいえば景観規制や農地法などによる農耕のために必要な建物とか・・まぁ そんなこんな、どこの国でも制限はあるんですね。

地階は寝室と書斎(仕事場?)のようで、これも日本流で言うと地下の居室ですから住んではいけないことになりますよね。
決して荒探ししているのではありませんヨ。むしろ発想が自由で、自然環境が日本と違うことがうらやましく思えます。

このような居室のために屋外にベンチのような箱型のものがあり、ここから光や通風を確保(まさにベンチレーション)しているようです。片隅にトイレと(たぶん)シャワーがあるようですが、浴槽のあるバスルームではないようです。その奥には貯水槽を設けてあるというので、やはり山の上はたいへん。ところで下水はどうしているのでしょうね。

 地上階(1階)はリビングとキッチン(日本式で言うと)いわゆるパブリックスペース、ソファーの後ろの階段を上がると主寝室と収納。
この階段が軽快で良いですね。勾配も緩い感じです。
そりゃ、手摺なしで急階段は危険すぎます。
それとH型鋼に根太を嵌めこんだ、単純明快な床組。と言うことは、この建物の主要構造は鉄骨なんでしょうか。

 あいにく写真がありませんが、このソファーの前に暖炉があるそうです。そのために壁が厚くなっていて、その煙突は主寝室の壁を通って上にあがることになっているのですが・・・外部の写真では煙突が見えない。
もしかして、暖炉をつけるつもりだけど、まだ未済です・・ということかも。

なんてったって、ここは地中海を見渡せる高い場所ですから、雨少なく湿気無しなんでしょう。
いくら雨の少ない瀬戸内海が地中海に例えられても、気候風土がまったく違います。

外壁に地元の石を使っているというのも好ましい事です。
石積みだって、どのような積み方かわかりませんが、軒の出もないこういう意匠は日本ではできません。

それでも「ええなぁ~」ってうらやましい気持ちになるのは・・あこがれなんでしょうね。



150 Best New House Ideas (150 Best House Ideas)
クリエーター情報なし
Harper Design



にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ ←押してくれると励みになります
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« よく降りますなぁ・・雨 | トップ | 電動ヘリコプターのその後 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

 設計の仕事」カテゴリの最新記事