jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

BASRA / PETE LA ROCA ・・・・・ 庇貸しても母屋守る

2018-02-10 | ジャズ・ds

 

 

先入観、固定観念が衰え始めた記憶回路を更に、しかも確実にスポイルしていく。

 

ハッキリした理由はないけれど、ドラマーのリーダー作を積極的に聴くことはなく、ラ・ロカの1stリーダー作を忘れていたわけではないけれど、レコード棚の一番冷遇された隅(ドラマーのリーダー作群)でこの一枚を。

 

ずっと記憶の中で彷徨していた「一曲」、あれ程好きだったスタンダード曲‵Lazy Afternoon’にやっと。

 

糸を引くねり飴のように低~高音まで伸び切るJ・ヘンダーソンのtsに殺られる。

巧みなブレッシングとリードの響かせ方が見事で、まるで霧の中をドローンで遊泳しているようだ。

これほどまでに抒情詩的な趣に溢れた演奏は滅多にありません。ジョー・ヘンの優れた、そして隠れた資質ですね。知られざる名演です。

間違いなく、BNでは異例のダブルSTEVEの起用がケミカル反応を引き起こしたのだろう。

アルバムを通して、この日はジョー・ヘン、生涯ベスト・パフォーマンスと言っても過言ではありません。

 

とは言え、J・ヘンダーソンの「裏リーダー作」とは言わせないラ・ロカのドラミングの妙、冴えが聴きもの。また、作曲力(オリジナル3曲)もセンスもGoo。

エスニック・ナンバー‵Malaguena’、‵Basra’ばかり言及されるが、ソウル・ロックの‵CANDU、モーダルな‵Tears Come From Heaven’等、他の曲も中身が濃いです。

ドラマーのリーダー作、理想形の一つ。



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2 コメント

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Unknown (ルネ)
2018-02-11 18:16:54
これ、探しているんですが、いつもタイミングが合わず・・・
縁のないレコードって、とことん縁がありません。
この頃のジョーヘンはいいですよね。 私も好きです。
キューンの参加も泣かせます。
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Unknown (dodge(bs))
2018-02-11 23:12:12
確かにそれほど珍しくないけれど、自分の目の前だけには現れないレコードってありますね。
ありそうでない、なさそうである、ってところでしょうか。
自分にとってキューンの‵Childhood Is Forever’がその一枚です。

もし、本作がヘンダーソンのリーダー作だったら、文句なしで彼のBEST作になったでしょう。
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