ぽてと倶楽部

じゃがいも伝来の地 『長崎』
雲仙普賢岳の裾野に広がるじゃがいも畑。
ここ愛野町は北海道に次ぐ「ポテト王国」です。

ジャンボとの格闘とは?

2015-07-03 | よもやま話
ジャンボとの格闘が続いていますって何のこと?
といった質問が寄せられました。

このジャンボとは、
まさか“ジャンボにんにく”ではなく“ジャンボタニシ”のことです。



田植えが終わった今の時期に、
こいつがイネの苗を餌として食い荒らすのです。

ジャンボタニシは、正しくは「スクミリンゴガイ」といい、
在来のタニシに比べ大きいことから“ジャンボタニシ”と呼ばれています。

日本へは当初食用として長崎と和歌山に初めて持ち込まれ、
当時、養殖場が35都道府県に広まったそうです。

しかし、在来のタニシに比べ味が劣ることから需要がなく、
廃業に追い込まれた養殖場から逃げ出したものが野生化して
西日本を中心に広がったようです。

ジャンボタニシは繁殖力が強く、雑食性で水田のイネの苗を好んで食べ、
被害が大きく農水省は有害動物に指定しました。

駆除方法としては拾い集めることが一番ですが気が遠くなります。
椿油が駆除に用いられたりしますが魚毒性の関係から使用には注意が必要です。

わが家では田植え直後は田んぼを干して、
一週間は浅水管理でジャンボの活動を抑えてることに努めています。
幸いなことに今年は水の補給はタイミング良く雨が降ってくれました。

田んぼでの繁殖を防ぐためには貝の水路からの進入を防ぎ、
水田の畦周りや水路の壁面に生みつけられたピンク色の卵の塊を
ふ化する前に水中に落として卵を腐らせます。

さらに稲を刈った後の冬にトラクターで耕うんして、
冬眠中の貝を寒気にさらすことで貝を死滅させ絶対数を減らすことも。
そうやっても完全にゼロにするのは難しく直ぐに戻ってしまいます。

今年は特に多いようで結構食い荒らされています。
来週あたり補植作業に入らないといけないようです。

昔はこんなにジャンボの食害に苦労することは無かったのでしょうが・・・

まったく迷惑千万です。




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