新鹿山荘控帳

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「バット21、応答せよ」

2007-11-17 18:49:05 | 読書
一昨日お休みしました。朝から浅草橋~御徒町~駒場と一日うろうろして居りました。電車に乗る時間が長いときは、前もって小説や週刊誌を用意していくのが癖です。

最近時代小説が続いておりましたので、この二三日「柘植久慶」の作品を引っ張り出して読んでいます。その流れで、この「バット21、応答せよ」を久しぶりに読みました。

この「バット21、応答せよ」原書房 1988年7月発行  1,500円は、ベトナム戦争の実話に基づいて書かれた小説です。

1972年4月、北ベトナム正規軍の大攻勢のさ中、米空軍の電子戦機EB-66デストロイヤーがミサイルで撃墜された。生存者は空軍中佐(コードネーム・BAT21)ただ一人。しかも彼は軍極秘情報を持っており、ベトナムだけでなく背後のソ連もそれを察知し追跡に総力を上げた。米国防省をも巻き込んだ、12日間におよぶスリリングな脱出行を描く実話。

彼が降下した場所は、ベトナム北部のハイウエイが交差する重要な地点で、救助を待つ間、輸送部隊やカモフラージュされた対空砲陣地や対空ミサイルの陣地の場所を報告し、またそれらの爆撃に際して攻撃場所や着弾地点の中継を始めます。
異常な正確な爆撃に、観測者の存在を知ったベトナム軍が撃墜機の残骸から彼の階級を知り、総力を挙げて追跡を始めます。
救助ヘリも撃墜されその地点で彼の救助が無理と判断した司令部・国防省は彼を救助可能な地点まで誘導することにします。
無線内容を傍受されている状況で、彼を数日に渉って救助地点まで誘導する方法は、大変ユニークでアメリカ人らしいなと感心させられます。日本軍では無理でしょう。
この誘導による救助方法は、今後も使えると言うことで極秘扱いになっておりますが、この小説内容でも十分彼を助けることが出来ただろうと思います。
彼はその後、銀星章、空軍特別功労賞、空軍功労賞、名誉戦傷章を授与されたそうです。

映画化もされています。DVDにはなっていないようですが、主演の中佐はジーン・ハックマンです。

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