昨年、文春文庫の新酔いどれ小籐次の「鼠草紙」と「旅仕舞」を読んでから、なんとか現物を見たいと念願しておりました。東京にも同様の鼠草紙があるそうですが、2巻の小説の舞台となっている丹波篠山市の歴史美術館所蔵の「鼠草紙絵巻」を観てみたいと思っておりました。
地図で丹波篠山市立歴史美術館調べますと、兵庫県神戸市の北の丹波篠山市の城趾にありまして、周辺を農村に囲まれておりナビの嫌いな私の車では簡単にはたどり着けないだろうと諦めておりました。
ところがですね、偶々正月2日に知人宅でこのことを話しているときに、ご主人が車で行きますかと誘ってくださいました。わかりにくい農村地帯のドライブだからと迷っておりますと、なんと知人夫婦は丹波栗や丹波黒豆を毎年季節に購入するため十年来通っていると言うではありませんか。それにご主人の車にナビも付いています。
私のドライブは好きですが、全く土地勘のない農村の道を走るのは難しいです。
あっという間に歴史美術館の隣の駐車場に着です。遅い昼食の後早速見学です。
私がさりげなく東京から「鼠草紙絵巻」を見に来たと言いますと、係の男性職員が驚いていました。まず購入した子供向けのミニ絵本を紹介します。表紙と裏表紙です。
40頁の中21頁にわたってカラフルな絵が紹介されていますが、印刷物ですので表紙と裏表紙だけ紹介します。
物語」
京都に住んでいる「ねずみのごんのかみ」と呼ばれる古ネズミがおりました。小さい身を嘆き人間と結婚して子孫は人間として生活できるようにしたい、と清水寺の観音様に願をかけます。観音様のお告げで美しい姫と結婚することができました。結婚式は盛大に行われました。あちこちからネズミがお祝いに駆け付けました。たくさんの豪華な料理がふるまわれました。ごんのかみが清水寺にお礼参りに出かけた留守に姫は、彼が鼠だということに気が付き逃げ出してしまいます。
悲観した彼は剃髪し、高野山に上りよい坊さんになるよう修行しました。
丹波篠山市にある「鼠草子絵巻」は篠山城主の正室が嫁入り道具として持参したと伝える絵巻物です。小説の中では重要なアイテムとして取り上げられており、読者の想像をかきたてるものでした。
室町時代から江戸時代にかけてたくさん作られた御伽草子の一つだそうです。鼠草子絵巻は調べてみると東京国立博物館とサントリー美術館にも所蔵されているそうです。長さ26メートルにもなるもので、サントリー美術館の絵巻物は5巻に切られているとのことです。二つの美術館の「絵」を比べてみますと、輪郭はよく似ていますが着物の色合いなどが微妙に異なっています。
私の購入したミニ絵本はことも向けの900円でしたが、詳しい解説本が2500円ほどでも売られていました。あ、市販はされていません。購入するなら丹波篠山市まで行かねば。
帰り際に、受付の係に「今年は鼠年です、新年の見学者に入場券の裏に記念のスタンプで押したらどうですか」といいますと、昨年中にお聞きしていればと残念がっておられました。そのあと八王子からの見学者も来ておられました。
この日は一月二日、元旦は休館でしたから、鼠年初日となるのでした。
歴史美術館の後、篠山城址も見学しました。詳細は後日です。
地図で丹波篠山市立歴史美術館調べますと、兵庫県神戸市の北の丹波篠山市の城趾にありまして、周辺を農村に囲まれておりナビの嫌いな私の車では簡単にはたどり着けないだろうと諦めておりました。
ところがですね、偶々正月2日に知人宅でこのことを話しているときに、ご主人が車で行きますかと誘ってくださいました。わかりにくい農村地帯のドライブだからと迷っておりますと、なんと知人夫婦は丹波栗や丹波黒豆を毎年季節に購入するため十年来通っていると言うではありませんか。それにご主人の車にナビも付いています。
私のドライブは好きですが、全く土地勘のない農村の道を走るのは難しいです。
あっという間に歴史美術館の隣の駐車場に着です。遅い昼食の後早速見学です。
私がさりげなく東京から「鼠草紙絵巻」を見に来たと言いますと、係の男性職員が驚いていました。まず購入した子供向けのミニ絵本を紹介します。表紙と裏表紙です。
40頁の中21頁にわたってカラフルな絵が紹介されていますが、印刷物ですので表紙と裏表紙だけ紹介します。
物語」
京都に住んでいる「ねずみのごんのかみ」と呼ばれる古ネズミがおりました。小さい身を嘆き人間と結婚して子孫は人間として生活できるようにしたい、と清水寺の観音様に願をかけます。観音様のお告げで美しい姫と結婚することができました。結婚式は盛大に行われました。あちこちからネズミがお祝いに駆け付けました。たくさんの豪華な料理がふるまわれました。ごんのかみが清水寺にお礼参りに出かけた留守に姫は、彼が鼠だということに気が付き逃げ出してしまいます。
悲観した彼は剃髪し、高野山に上りよい坊さんになるよう修行しました。
丹波篠山市にある「鼠草子絵巻」は篠山城主の正室が嫁入り道具として持参したと伝える絵巻物です。小説の中では重要なアイテムとして取り上げられており、読者の想像をかきたてるものでした。
室町時代から江戸時代にかけてたくさん作られた御伽草子の一つだそうです。鼠草子絵巻は調べてみると東京国立博物館とサントリー美術館にも所蔵されているそうです。長さ26メートルにもなるもので、サントリー美術館の絵巻物は5巻に切られているとのことです。二つの美術館の「絵」を比べてみますと、輪郭はよく似ていますが着物の色合いなどが微妙に異なっています。
私の購入したミニ絵本はことも向けの900円でしたが、詳しい解説本が2500円ほどでも売られていました。あ、市販はされていません。購入するなら丹波篠山市まで行かねば。
帰り際に、受付の係に「今年は鼠年です、新年の見学者に入場券の裏に記念のスタンプで押したらどうですか」といいますと、昨年中にお聞きしていればと残念がっておられました。そのあと八王子からの見学者も来ておられました。
この日は一月二日、元旦は休館でしたから、鼠年初日となるのでした。
歴史美術館の後、篠山城址も見学しました。詳細は後日です。