作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

夏は来ぬ

2021年07月09日 | 日記・紀行

夏は来ぬ

2021(令和3)年7月9日(金)曇りのち雨。

今週初めから降り続いた雨は今朝になって初めて降り止んだ。しかし、すぐに空は曇だし正午を過ぎてふたたび雨は降り出した。それでも久しぶりに差し込んだ日差しを受けてか、今年なってはじめて蝉の鳴く聲が聞こえてきた。ふたたび雨が降り出してそれもすぐに止んだけれど、一匹ではなく群れになって鳴き始めた。

夏は来ぬ  初蝉しぐれ 聞こえけり

中国発のコロナ禍に全世界がさいなまれはじめて二年目の夏、いまなおその災厄にもまともに対処もできない無能力国家であることを明らかにした日本。なんとか開催にこぎつけた2020年東京オリンピックも無観客で行われるらしい。

東京では四回目の緊急事態宣言が発出されたらしい。政治家たちや自治体の、行政の無能力のしわ寄せは、飲食業界や国内観光業者らを直撃することになっている。

すでに撤回されたらしいけれど、酒類の提供停止などの要請をめぐり金融機関を通じた飲食店への働きかけを求めるなどといった言うも愚劣な呼びかけもあったらしい。

このような一連の事態で明らかにされているのは、日本の危機対応能力のあまりにも惨めな現状だろう。その根本的な問題の根源は憲法にあるはずなのに、国民には問題解決能力もなくその現実も直視できない。

敗戦後の占領軍のマッカーサー元帥が退任にあたっての公聴会で、日本国民を評して「日本人はまだ生徒の段階にあって、まだ12歳の少年(ボーイ)である」と言ったそうである。戦後75年を経ても未だなお自前のより完成された憲法をもつこともできず、もとうもしない日本国民に対しては、今日においてもなお妥当する評価なのかもしれない。

日本国民にまともな危機対応能力があれば、イギリスのウィンブルドンで行われているテニス大会のような対応が東京オリンピックにおいても取りえたはずである。日本人はいつになったら大人になれるのか。

Novak Djokovic vs Denis Shapovalov | Semi-Final Highlights | Wimbledon 2021





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