Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

匿名の発言がその人の本音とは限らない

2015-11-24 21:30:39 | コラム

新潟日報社 報道部長、酷すぎる暴言で炎上~Twitter匿名アカウントで弁護士に暴言を吐いて身バレ(ネタとぴの記事より)

ネットが普及しだした頃、評論家でこんなことを言ってる方がいました。
「これからはむき出しの人の本音が飛び交う新しい時代がくる」

確かに掲示板やツィッターで、匿名性を利用して悪口を言いまくってる人は実に多いです。
普段は言えないことを吐き出してるわけで、ネットの方がその人の「本音」といえるのかもしれません。

でも、僕はそれはそれで言い切れないと思っています。

例えば、出された料理が口に合わなかったとします。
その反応は、おおまかに2パターンに別れます。
「不味い」とはっきり言う人と、言い出さない人です。

どちらも「不味い」という本音の部分は変わりません。
両者を分けるのは、それを言うかどうかの違いです。
その人の性格をよく表してるのは、本音の部分より行動の部分です。

人は人と接して初めて自分がどんな人間か分かります。
ですから、相手の見えにくい匿名での発言がその人の本当の部分だとはちょっと思えないのです。

むしろ、匿名だからこそ、違う自分を演じられる楽しさを味わってる人も多いんじゃないでしょうか。
ソシャゲーやオンラインゲームを楽しんでる人たちなんて、大なり小なりほとんどがそうでしょう。
そうなれば、もはやネットでの匿名での発言が「本音」とは言えなくなります。

上記事の方も、さすがにツイッターでの発言がその人の本性とは言えないと思います。
ほとんど狂人の域ですし、いくらなんでもそれを隠し通して会社勤めなんてできないでしょう。
多分、ツィッターの発言と会社人としての顔の、ちょうど中間あたりにこの方の本当の姿があるのでしょう。

普段は穏やかなのにお酒を飲むと急に攻撃的になる人がいますが、それと似たようなもんなんじゃないでしょうか。

コメント
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