Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

夏越しの大祓

2013-06-29 22:09:40 | コラム

私事ながら今日は前回に引き続き千葉の神社を巡り倒して来ました。

あまり馴染みがないかもしれませんが、この時期6月末は「夏越しの大祓」という行事が全国の神社で執り行われています。
わかりやすく言えば、大晦日の夏バージョンです。
年の瀬に茅の輪という稲やススキなどの草で作った丸い輪が社殿の正面に設けられてるのを見たことある人もいるんじゃないでしょうか。

夏の始まりに大きな季節の区切りがあるといっても今の我々にはピンと来ないかもしれません。
しかし、古代史を研究している人の中には昔の日本人は半年で年を区切っていたと考える人もいるようです。
魏志倭人伝での一節をやや強引に「倭人は春と秋でそれぞれ一年と数えている」と解釈することが事の始まりです。

もちろんそうするにも訳があって、これで説明がつくことがあるのです。
この夏越しの大祓もその一つです。
初期の歴代天皇はやたらと長寿なのですが、ホントは半分と考えれば一応寿命は常識的な範囲内に収めることができます。

僕の高校の古典の先生は「源氏物語」の登場人物の年齢の数え方にもこの「半年で一年説」を主張されておられました。
紫の上は光源氏と初夜を迎えるのは弱冠12歳の頃です。
ショックのあまり泣いてしまう紫の上ですが、現在の刑法では合意の上でも強姦罪でしょっぴかれる年齢です。
これも年齢が倍だと考えれば、光源氏44歳に紫の上24歳と、歳の差カップルではありますが犯罪臭はだいぶ薄まります。

しかし、これはこれでちょっと別の問題が生じます。
飼っていたスズメが逃げたと泣いている20歳の女性というのは、天然系不思議少女でもやや無理がありますから。


千葉県は上総一ノ宮の玉前神社の本日の茅の輪の様子。大祓は明日30日です。

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※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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