なぜ若者の恋愛離れは起こるのか？

若者の恋愛離れ・・・５人に１人 「片思いすらしたことがない」(毎日新聞の記事より)

男の端くれとして少女漫画を眺めてよく思っていたことがありました。
「女っていうのは恋愛にしか興味ないのか…？」

もちろん例外もたくさんあります。
ですが、やはり少年漫画の読者の目線からはどうしてもそう見えてしまいます。
少年漫画もスポーツやバトル系など、十分に偏っているとしても、です。

しかし、それも近頃はそうとも言い切れないようです。
例えば、少女漫画雑誌『なかよし』の人気作品に『さばげぶっ！』があり、アニメ化もされてます。
擬似とはいえ銃でお互いを撃ち合うなんて、どこのテキサス州だとつっこみたくなる野蛮さです。

それとは逆に、恋愛を全面に押し出したものは、読者から敬遠される傾向があるそうです。
むしろ、女の子同士の友情とかそういったものの方が好まれるようです。

小さい女の子に絵を描かせると、たいていは花や動物、そして理想の女の子です。
恋愛の対象になるようなかっこいい男の子を描きたくなるのは、小学生でも高学年になってからでしょう。

つまり、最初は自分自身の女性としてのイメージ確立して、初めて異性に興味が出始めるということです。
上記事の恋愛離れも、以前よりそのセルフイメージの確立に時間を使いたいという人が増えているということかもしれません。
男女観を含めて色々な価値観が揺らいでいる、そんな時代ですので。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

りぼん『ブルーフレンド』となかよし『野ばらの森の乙女たち』。数年前少女マンガ誌上ではひっそりと百合がブームでした。