「カラハラ」に悩む人たち 苦手な歌を無理強いされ、拒否したら異動(キャリコネの記事より)
思考が言葉を生むのか、それとも言葉が思考を生むのか。
難しい問題ですが、後者のケースは結構あります。
昔は「ウツ病」という言葉はそんなに使われていませんでした。
ストレスや陽気で気持ちが沈むことを「ノイローゼ」とか「神経衰弱」なんて呼んでたと思います。
しかし、イメージが良くなく、よっぽどなことにならないとそうは言われませんでした。
ところがストレス社会と呼ばれる現代ニッポンで「ウツ」という言葉がいつのまにやら定着します。
おかげで「最近ちょっとウツ気味で…」と気持ちの不調を人に打ち明けやすくなりました。
同じく昔は「セクハラ」という言葉もありませんでした。
その「セクハラ」が初めてくらいに取り上げられた頃のNHKのニュースを覚えています。
このセクハラが広まったおかげで、若い女性は以前よりオジサンたちの下品な行動に悩まされなくなったと思います。
しかし時代は変わります。
仕事や学校、家庭の事情から食事の支度や犬の散歩、あるいは黒羽寧子ちゃんが可愛すぎる等々、日々の生活にストレスはつきものです。
大した原因がなくても気持ちの晴れないときは誰にでもあります。
それが「仮面ウツ」やら「軽度のウツ」やらなんでも「ウツ」と診断されてしまいます。
「○○ハラスメント」もちょっと似たところがあると思います。
「パワハラ」や「アカハラ」や上記事の「カラハラ」まで…
その内容自体は間違ってるとは思いませんけど、あまり便利に使われすぎると困ったことも起きます。
なんでも「ウツ」なんでも「ハラスメント」になって、嫌なことが軽い気持ちで流せなくなるのです。
その結果、過敏で窮屈な雰囲気ができあがって、それがストレスになっては本末転倒です。
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とりあえずウツと言っとけば…的な。
でもそれはホントにウツで苦しんでる人まで疑いの目で見られることになることに繋がるので、やめてほしいものです。
それこそオオカミ少年のような扱いになれば、被害は村人にまで及びます。