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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

若者三昧

2006-11-27 00:47:20 | Weblog
 週末は、「若者三昧」。

 土曜日は、都内で主宰する「メディア塾」の三期生が持つ勉強会に顔を出して、長時間を共に過した。

 この日の課題はパレスチナ。課題図書を読み、午前中はパレスチナ問題について意見交換をする場を設けていた。午後は、私を講師として呼んでの勉強会。午後1時半から5時まで、塾生たちからの質問が引きも切らずで、その後、近くのカフェに場所を移して「延長戦」。結局閉店時間まで質問が続いた。

 そこで私が塾生たちにテーマとして与えたのは、「歴史を複眼視」する見方を身に付けること。日本では、日本史と世界史と分けてしまったことで、日本と世界の動きを関連付ける作業がおざなりにされるようになった。それが、我々日本人に世界の歴史を「別物」と見させてしまう要因の一つと考える私は、若者たちに歴史を複眼視するよう導いている。

 26日は、先月、ある大学で行なった講演会の後、私に話しかけてきた大学生と都内で歓談した。

 彼は大学2年生。専攻は政治経済学部の経営だが、大学の中国人教員の影響で、ジャーナリズムに深い関心を持つようになったという。だから、アルバイトもある新聞社で編集補助の仕事をしているとのこと。

 講演会の会場入り口で私を待ち構えていた時から、最初に私に電話をかけてきた時、そして今日と、彼の身体全身からにじみ出てくる若者らしい緊張感が私にはたまらない。

 私も若かりし頃、こうして見も知らぬ先輩たちの「門」を叩き、鍛えてもらったからこういう出会いは大好きだし、出来うる限り機会を作るようにしている。彼が将来、ジャーナリズムの世界に入るかどうかは分からないが、どんな仕事を選んでも、私の前で見せる初々しさと輝きを持ち続けて欲しいと思う。