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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

ペットのいる(?)生活

2006-11-20 12:24:13 | Weblog
 昨夜は都内で上映会をしてきた直子を駅で待ち、近くで食事。残った(残した?)ハンバーグを手に雨の中を家に帰った。

 ハンバーグは、近所の柴犬「○○」のため。いつ通りかかっても鎖につながれ、寂しそうにしている○○は、近所の人たちの話では、ほとんど散歩に出されていないという。さらに、食事もまともに与えられてないとの噂で、ガリガリだ。そしていつも腹をすかしている。いけないと知りつつもそんな○○を見るに見かねて私たちは前を通りかかるときに食べ物を少しだけ与えている。

 だから○○には、我々の姿が胃袋に直結するようになってしまったようで、我々の顔を見るというよりも持った荷物に目がいく。そして、食べ物が欲しいとクンクンと鳴く。

 金網の狭い隙間を通して与えるので食べ物は小さく切らないと彼の口には届かない。昨夜はソースがたっぷりかかったハンバーグをちぎってやるから手がべとべとになってしまった。そのままべとべとの手をハンバーグを入れてきたビニール袋に包んだまま傘を握り、家に急いだ。

 雨の中家に近付くと、今度はジミー(お隣さんの飼い猫)がいた。トタン屋根の上にいて我々の姿を見ると、飛び降りてきた。抱き上げて可愛がると、異常なまでの甘え方だ。我が家は大家に動物を中に入れてはならないときつく言われているので、玄関先でお別れをしようとするが、しがみついて離れようとしない。

 そこで、ジミーを抱いて家のブロック塀に戻してくるが、すぐに私の後をついてきてしまう。二人でどうたものかと思案投げ首、ジミーの家の様子を伺った。

 ジミーは家と外は自由に行き来することを許されている猫(かつて捨て猫であったことから家の中だけでは収まりがつかない)だが、その日に限って台所の窓が閉められてしまっている。

 ジミーの家のインターフォンをピンポン。お母さんがすぐに出てきた。いつも変わらぬ快活で明るい声だ。事情を説明すると、あらま忘れて窓を閉めちゃったとベロこそ出さぬものの迂闊さを気楽に表現した。

 幸いなことに、ジミーは我々のことを気にすることなく、お母さんに甘えてしがみついた。愛情を独占したいのは山々だが、我々の猫ではない。こちらだけになつかれても困ってしまう。そうは言いつつも、何となく寂しさを感じるのも正直な気持ちだ。早く動物と一緒に生活できる空間に住みたいと痛感した。