都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

テラススクエア

2018-01-25 | 千代田区 
テラススクエア
所在地:千代田区神田錦町3−22
建設年:2015(平成27)
構造 :S(一部SRC・RC)
階数 :17F・R3F・B2F
設計 :日建設計
Photo 2017.6.26

 博報堂の昔の建物は2009年に解体された。その後、跡地には高層ビルが新築されたのだが、その際に昔の建物のファサードと塔屋が再現された。


 Photo 2017.6.26 低層部・博報堂旧本館復元部分

 装飾などの部材を取り外して保管して、新しい建物にまた設置したもののようだ。躯体も含めて昔の建物を一部保存したわけではなく、いちど更地にしている。いちどは失われてしまったものなので、しばらくしてから以前同様の塔屋のある新建物のデザインが公表されたのにはちょっと驚いた。解体しておいていまさら復活させることに意味があるのだろうか?、という感じですらあった。


 Photo 2017.6.26 復元された博報堂旧本館玄関部分

 塔屋や玄関の壁面は、高層化に際して公開空地を確保する関係もあって、以前よりも道路から後退して造られている。現場に行って道路の反対側から低層部の写真を撮ろうとしたら、以前より簡単に画角に収まるようになっていた。


 Photo 2017.6.26 壁面だけが再現された東側側面

 東側の側面については塔屋に続く部分の壁面が途中まで衝立状に設置されている。東南側から塔屋を見た時のバランスは辛うじて確保されている感じ。新築の高層ビルはガラス張りで、正面以外の低層部も同様で、周囲の公開空地には緑地も造られ、それに絡めたデザインがされている。衝立状の壁は、昔の建物が残っているような誤解を与えることを避け、あくまでもイメージ復元であることを明らかにしているとも言える。


 Photo 2017.6.26 公開空地

 昔の様式的建築を好む一般の人は多い。一方で、現代の建築設計者は昔の建物のデザインを踏襲することをよしとしない面がある。オフィスビルの場合、所有者は機能的な新しいビルを求めることが多いので、古い建物は残りにくい。

 両者の間をとる形で、大手町野村ビル東京銀行協会ビル日本興業倶楽部など、都心のいくつかの近代建築では新旧のデザインを併存させて建て替えが行われている。このうち、大手町野村ビルや東京銀行協会ビルは、壁面のみを再利用したかたちで、旧博報堂本社ビルを建て替えたテラススクエアもこのタイプだ。内部までを残す価値を見いだしていない場合、このタイプになるのだろうか。

 都心の一等地なので、優遇措置がないと古い建物を維持していくことは難しいのだろうな。


 Photo 2017.6.26 2Fテラス席


 建て替え前の博報堂旧本社ビル

博報堂旧本社ビル - 都市徘徊blog 20110926
博報堂旧本社ビル
所在地:千代田区神田錦町3−22
建設年:1930(昭和5)
構造 :RC
階数 :3F+塔屋
備考 :2009年10月から解体。建て替え
Photo 2005.3.25
博報堂/神田錦町3丁目 - ぼくの近代建築コレクション
Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 千代田区  #新しい建物 千代田区 
#オフィス  #高層ビル  #岡田信一郎  タグ一覧
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大手町界隈

2012-12-31 | 千代田区 
丸の内1丁目・丸の内仲通り
所在地:千代田区丸の内1-4   Google Map
Photo 2012.12.8 16:25

 冬至が近かったせいもあって薄暗くなるのが早いのは分かるが、この谷底感の暗さはまた別物。丸の内マンハッタン計画が完成に近づくにつれ、丸の内の街並みは日本離れしたものになってきている。

大手町ビルヂング 階段室見上げ
所在地:千代田区大手町1-6   Google Map
建設年:1958年
階数 :地上9階・地下3階・塔屋3階
Photo 2012.12.8

 いいかんじ。

 築50年以上ではあるが、まだまだ現役の東西に200mもある巨大ビル。ただ大手町の変貌を見ていると、これもあと10年ぐらいの内に建て替えられるのかもしれないと思ってしまう。

#古い建物 千代田区  #新しい建物 千代田区  #街並み 千代田区 
#高層ビル  #屋内階段  #オフィス 
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皇居東御苑から

2012-12-30 | 千代田区 

東京新旧写真比較(1992/2012) No.047 皇居東御苑白鳥濠展望台から


皇居東御苑白鳥濠展望台から大手町・丸の内
所在地:千代田区千代田1-3
Photo 1992.3.8(上)、Photo 2012.12.8(下)

  皇居東御苑、本丸跡・白鳥濠西側の展望台から大手町・丸の内方面。

 20年前の写真と見比べてみたら、超高層ビルが倍増していて驚いた。昔の丸の内ではまだ東京海上が一番高く目立っているが、現在は全然目立たなくなっている。

 中央やや左の、りそなマルハビルと三菱東京UFJ銀行大手町ビルは解体が始まっている。りそなマルハビルってこんなに低かったっけ?と思って、昔の写真と見比べてみたら、高さが低くなっている!ことが判明。ダルマ落とし式に下から解体が行われているのだそうだ。もう半年もすれば、二の丸の木々に隠れて見えなくなってしまうだろう。

#東京新旧写真比較 千代田区  #失われた建物 千代田区 
#新しい建物 千代田区  #街並み 千代田区  #パノラマ 
#眺望  #高層ビル  #オフィス 
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東京駅丸の内駅舎

2012-12-27 | 千代田区 
新丸ビル7階のテラスから東京駅全景
所在地:千代田区丸の内1-9   Google Map
Photo 2012.12.4

 景色は良いんだがやはり外は寒い。

 街路、建物共に、イルミネーション照明に青系のLEDなどはほとんど使われておらず、どちらかというとオーソドックスでクラシックな感じ。丸の内界隈はライトアップに関してもエリア全体でコントロールされているのだろうか。それとも暗黙のルールみたいなものがあるのだろうか。

東京駅丸の内北口
Photo 2012.12.4

 ドーム下の空間を3枚の写真に撮って強引にパノラマ合成してみた。
 神殿とか大聖堂のようにも見える。すごいとは思うのだが、この金属を被せた柱は仰々しくてちょっと好きではないな。昔の大理石張りの方が素っ気なくて好みだ。

丸の内北口ドーム部分
Photo 2012.12.4

 気合いが入ってる。でももう少し時間が経って古びてからの方が味わいが出そうだ。なんだかきれい過ぎて華やかすぎてちょっと疲れる。天の邪鬼なので、昔のぼろいドーム天井が懐かしく思えてきたりしてしまう。

 この時は平日の夜だったのでさほど人が多くなかったが、後日、土曜日の夕方に通りかかったら、みんな真ん中で上を見上げていた。

皇室専用貴賓出入口
Photo 2012.12.4

 皇室専用貴賓出入口は立入が制限されているのでひっそりとしていた。こういう方がホッとするであるな。

#夕景・夜景  #古い建物 千代田区  #新しい建物 千代田区 
#近代建築 #街並み 千代田区  #吹き抜け・アトリウム 
#高層ビル  #鉄道  #オフィス 
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新丸ビル

2012-12-26 | 千代田区 
新丸ビル玄関内の装飾アーチ
所在地:千代田区丸の内1-5   Google Map
Photo 2012.12.4

 間接照明が多用されているのと、柱や壁が黒色系なので反射が少なく、全体的にやや暗めで、シックで高級なイメージを創っている。最近はこういう感じがどうもかなり増えてきている気がする。悪いわけじゃないんだけど・・・。

#新しい建物 千代田区  #商業系 
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有楽町・丸の内

2012-07-03 | 千代田区 

 日比谷公園から更に有楽町、丸の内へ。

日比谷濠と有楽町・日比谷方面   Google Map
Photo 2012.6.26

 丸の内、有楽町のオフィス街は皇居のお濠越しに眺めると、昼も夜もそれなりにきれい。

明治生命館   Google Map
所在地:千代田区丸の内2-1
建設年:1934年(昭和9)
構造、階数:SRC、8F・B2F
重要文化財
Photo 2012.6.26
Wikipedia > 明治生命館
明治安田生命 > 重要文化財「明治生命館」のご紹介

 明治生命館は後方に高層ビルが建てられたが、もとの建物はオリジナルのまま。
 節電のご時世ではあるが、都市の活力を出すためには多少のライトアップは許されてもいいのではないだろうか。

馬場先濠   Google Map
Photo 2012.6.26

 水面に映るオフィスの灯り。都会ならではの夜景。

JPタワー   Google Map
所在地:千代田区丸の内2-7
建設年:2012年
構造 :S+SRC
階数 :38F+B4F
    【東京中央郵便局】
    建設年:1933(S8)
    構造・階数:SRC・5F
Photo 2012.6.26
Wikipedia > JPタワー東京中央郵便局

 東京中央郵便局は結局、一部を残して建て替えられた。道路との関係で東側の部分は移動して向きもわずかに変えたという。

 古くなっていた外観はきれいになったが、やっぱり外側の一部だけしか残っていない。これではあまり残した意味がないような気もする。

 夜間に見てもあまりよく分からないので、東京駅などの完成後に、今度は昼間に見に来ようと思う。

#夕景・夜景  #古い建物 千代田区  #新しい建物 千代田区 
#街並み 千代田区  #海・川・池  #高層ビル  #オフィス 
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やぶそば

2011-10-24 | 千代田区 
かんだやぶそば(神田藪蕎麦)
所在地:千代田区神田淡路町2-10   Google Map
Photo 2011.10.9

 夕暮れ時に有名なお蕎麦屋さんのあたりに辿り着く。この一角は戦災には遭わなかったため、古い木造のお店がいくつか建ち並んでいる。

 しかし近辺にはビルが次々と建ち、いつのまにかここも超高層ビルの谷間といった感じに近づきつつあるようだ。

 奥で建設中の超高層ビルは、WATERRAS TOWER RESIDENCE(ワテラス タワーレジデンス)という名で、淡路町二丁目西部地区北街区再開発によるもの。 41F、高さ164.8m。用途はオフィス・住宅(20階~41階:戸数333戸)・店舗で、2013年3月竣工予定だそうだ。。

 ワテラスという奇妙な名は、住民、学生、就業者が担い手となったコミュニティの「輪を照らす」街づくり、ワ+テラス(和のモチーフを採り入れた段丘状の敷地形状)、WATER(水)+TERRA(地球)の三者から来ているという。3つもの理由を付けているのには笑ってしまった。そこまでするか・・・。

 門の脇の板塀にもたれかかって本を読む少女が一人。両親は蕎麦を食べているが「私、蕎麦嫌いだから外にいる~」なんだろうか。なんだか不思議なとりあわせが気になる。

かんだやぶそば:せいろうそば:神田

超高層ビルとパソコンの歴史
   > WATERRAS TOWER RESIDENCE(ワテラス タワーレジデンス)
安田不動産 ニュースリリース(PDF)
三井不動産レジデンシャル > WATERRAS TOWER RESIDENCE

#失われた建物 千代田区  #高層ビル 
#新しい建物 千代田区

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丸の内にて2

2009-06-06 | 千代田区 
丸の内パークビルディング
所在地:千代田区丸の内2-6
建設年:2009.4
構造 :S・一部SRC
階数 :地上34F・地下4F・塔屋3F
最高軒高:157.0m
Photo 2009.6.2

 3つのビル(八重洲ビル、古河総合ビル、三菱商事ビル)をまとめて建て替えて最近完成した丸の内パークビルディング。

 新しいビルには、八重洲ビルのベース部分が再現されているのだが、写真はその再現された壁面(右)の内側。以前はビル内部だった場所が、屋根付きの半屋外になり、アーケード状の通路になっている。

 夜間に通りかかったら、天井から草模様の照明がアーケードの歩道に当てられていた。八重洲ビルの面影はわずかしか残らなかったが、新しいビルには新しいデザインがまた生み出されているのだった。

#新しい建物 千代田区  #オフィス  #夕景・夜景 
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平川門付近から

2008-12-20 | 千代田区 

東京新旧写真比較(1981/2008) No.22 千代田区大手町

Photo 1981(マウスオフ
Photo 2008.3.3(マウスオーバー
Photo 2008.12.15(マウスクリック

 平川橋のたもとからの風景は最近になって様変わりした。春先にいちど撮った時にはまだビル群が未完成で、変化の途中だったので、およそ完成した頃合いを見計らって再度撮影。

 大手濠に面した建物の風景は、私が上京した1990年頃からはあまり変化していなかった。だが、大手町の合同庁舎のあたりが再開発されることになり、大きく変化することに。

 東京消防庁の後方にそびえ立ったのは、大手町一丁目地区第一種市街地再開発事業による3棟の超高層ビル。写真では手前から、
  A棟(日経新聞ビル)地上31階(高さ約155m)
  B棟(JAビル)  地上37階(高さ約180m)
  C棟(経団連ビル) 地上23階(高さ約122m) なんだそうな。

東京建物・ニュースリリース

 しかし着工が2007年4月1日で、竣工が2009年3月末って、ちょうど2年=24ヶ月。少し前、超高層ビルを1階造るのに1ヶ月かかると聞いた記憶があったが、JAビルなどは2ヶ月で3階分造ったことになる。スゴイ速さ。
 1981年の写真で、左端奥に見えている塔は大手町のNTTコミュニケーションズ大手町ビルのようだが、これは新築のビル群に隠されて見えなくなっている。

 平川門の時にも記したが、この写真でも、東御苑の樹木がかなり大きくなっている。同じ場所に立つと、右方の三菱東京UFJ銀行大手町ビル(旧三和銀行ビル)、りそな・マルハビル(旧大洋漁業ビル)は、ほとんど見えなくなってしまった。三井物産ビルも半分以上が隠れている。

 撮影位置の特定に利用したのは、東京消防庁と三井物産ビルの重なり具合と、江戸城石垣の位置関係。最初は、三井物産ビルと三菱東京UFJの重なり具合を見れば撮影位置を容易に特定できると踏んでいたのだが、樹木で隠れて見えなくなっているとは思いもよらなかった。

 同一の場所ではないが、竹橋付近から似た方向を撮影した写真が、「再開発で変わる東京風景(画像置場)」に掲載されている。

再開発で変わる東京風景(画像置場)お堀と超高層

 こちらはここ4年間の変化だそうだ。これを見ると、4年前までは1981年の頃と大きくは変化していなかったことが分かる。もちろん、この写真にはKDDI大手町ビルもあるし、日本橋三井タワーが建設中だったりするのだが、お濠端の風景はそれほど変わっていなかった。

 パレスホテルの建て替え高層化計画が問題になっているという話題が、最近の新聞に載っていた。大手町・お濠端周辺の風景は今後も激しく変化していくのだろうか。

#東京新旧写真比較 千代田区  #新しい建物 千代田区  #高層ビル
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都心でツリー巡り

2007-12-24 | 千代田区 

 七福神巡りとか八十八ヶ所巡りみたいな巡礼とはわけが違うので、御利益があるわけではないけど、丸の内から銀座を散歩したら、ツリー巡りになってしまった。
Photo 2007.12.04

丸の内OAZO
丸ビル
丸ビル35F
丸の内 My Plaza
(左)ミキモト、(右)ソニービル(Click→600*400pix)
 こうしてみると意外と壮観。寒い中、歩いてツリー巡りをすると御利益があるとかだとみんなてくてく歩くだろうな。スタンプラリーとかをやったらおもしろいかも。
#夕景・夜景  #モニュメント  #新しい建物 千代田区  #新しい建物 中央区 
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