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フィリピン大使館(旧小田良治邸)
所在地:港区六本木5-15
建設年:1924(大正13)
階数 :2F+塔屋
設計 :J.M.ガーディナー(James McDonald Gardiner)
備考 :空き家化→焼失→解体
Photo 1995.5.27
建物を建てた小田良治は、1872(明治5)大分県生まれ。米国、欧州を留学の後、三井物産社員となり、三井物産札幌出張所長などをつとめ、北海道で鉱山経営にもあたった人。その後、札幌で初めての近代的デパートである「五番館」を経営し、実業家として成功したという。
屋上に天体望遠鏡用の観測ドームが付いていて、背の高い煙突も2つある独特な洋館だった。
いつ頃からフィリピン大使館になったのかは未把握だが、1979(昭和54)時点では既にフィリピン大使館として使われていたという
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門の隙間から敷地内の建物を見る。1995年時点で既に廃墟化しており、窓も破れていた。この後、しばらくして焼失してしまい、その後解体された。
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門前の様子。ベニヤ板や塩ビ波板で目隠しがされていた。
この建物の解体後、1999年にパーク・コート麻布鳥居坂というマンションが完成、フィリピン共和国大使館も同建物内に入っている。
Tokyo Lost Architecture
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