goo blog サービス終了のお知らせ 

都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

フィリピン大使館(旧小田良治邸)

2019-07-12 | 港区   
フィリピン大使館(旧小田良治邸)
所在地:港区六本木5-15
建設年:1924(大正13)
階数 :2F+塔屋
設計 :J.M.ガーディナー(James McDonald Gardiner)
備考 :空き家化→焼失→1996〜98に解体
Photo 1995.5.27

 建物を建てた小田良治は、1872(明治5)大分県生まれ。米国、欧州を留学の後、三井物産社員となり、三井物産札幌出張所長などをつとめ、北海道で鉱山経営にもあたった人。その後、札幌で初めての近代的デパートである「五番館」を経営し、実業家として成功したという。

 屋上に天体望遠鏡用の観測ドームが付いていて、背の高い煙突も2つある独特な洋館だった。

 いつ頃からフィリピン大使館になったのか正確な年代は未把握だが、1963(昭和38)の東京都全住宅案内図帳では既にフィリピン大使館となっている。

 しかし1981(昭和56)年の住宅地図では大使館ではなくなっており、空白。1991年の地図では「鹿島建設管理地」になっていた。

 門の隙間から敷地内の建物を見る。1995年時点では既に廃墟化しており、窓も破れていた。この後、しばらくして焼失してしまい、その後解体された。

 門前の様子。ベニヤ板や塩ビ波板で目隠しがされていた。

 建物の解体後、1999年にパーク・コート麻布鳥居坂というマンションが完成、フィリピン共和国大使館も同建物内に入っている。

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 港区  #官公庁  #オフィス  #住宅系 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。