夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

完璧なロジック。

2016-03-14 | 中身
 ゆでたまごという漫画家について、私は既に認識を改めていました。かつてのように愚にもつかない破綻した作品しか創れぬ輩ではない。それどころか私が定義する所の竜を描く事さえ出来る作家であり、注目に値する、と。
 そのような心構えがあったとはいえ、今回は若干の衝撃を受けた事は否めません。くどくどと私が語るより、5分とかかりませんから御覧下さいませ。
http://bookstore.yahoo.co.jp/shoshi-585315/
 シルバーマンとサイコマンが語るモノを何と呼称するのか、それは常々申し上げていますように缶詰のラベルの問題に過ぎない事です。何を貼り付けようと内容物が変わる訳ではなく、故に肝要なのは内容物そのもの。ラベルはあくまでも第三者に判りやすいようにしてやる為の物であって、当事者が内容物を把握しているのなら瑣末極まりない事象です。
 その、問題の内容物。先週私はサイコマンの語る言葉に共感し否定できないと書きましたけれども、今週のシルバーマンのロジックを用いられては……お手上げです。負けを認める他ありません。互いに敬意を持ち誇りとし合える相手をこそ私は友と呼び、その中でも文字通り抜群のかけがえのない存在をこそパートナーと呼びます。そのような相手から、
「そんな力に頼っている限りキミは僕の超えたい目標になり得ない
それが僕は不満でならない!
本当のキミはもっと強い
こんなものじゃないはずだ 肉体的にも精神的にも
でも今はすべてが止まってしまっている」
 などと言われてしまっては……出せる言葉は、「ごめんなさい」だけです。

 こう書くと思い上がっているように聞こえるでしょうし、事実多くの人々を愚劣で惰弱なカスであると見下している訳ですけれども、とにかく私は論争において敗北を喫する事が極めて稀です。多くの方々よりも高い知能を生まれながらに持ち、更に闘争の才能を備え、シンプルで明確なロジックのもとに明瞭な判断を行い論陣を構築しますから当然の事です。
 ところが今回、私は以前あれほど蔑んでいた作家に己の論陣を破られたも同然。これこそが冒頭に述べた若干の衝撃というモノの要因です。これが実戦ならと考えると背筋が凍ります。敗北の味は何度噛み締めても好きにはなれません。だからこそこの敗北から目を背けず受け入れじっくり味わい糧と為し、より強固な己を構築しなければ……!