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落語家の桂歌丸師匠が死去

2018年07月08日 | 芸能
長寿番組『笑点』などで長きにわたって活躍してきた、落語家の
桂歌丸師匠が2018年7月2日お亡くなりになってしまった。
81歳だが、落語家としては現役の年代、その死を惜しむ声は多い。

歌丸師匠は、2016年に同番組の大喜利コーナーの司会者を退いた
後も高座には上がり、入退院を繰り返しながらも落語家として
活躍を続けていたのだが、遂にその歩みが潰えてしまった…。

先代の三遊亭圓楽師匠から笑点の司会者を引き継いだ歌丸師匠。
退いだ後も、終身名誉司会者として番組に顔は出されていた。



同業者コメントでは聞く喜久翁師匠の「奢ってもらったことが
ありません」みたいなものが噺家らしくて良かったが
公私ともにお世話になっている元の楽太郎さんが涙ながらに言う
「ジジイ、早すぎるんだよ」も染みた。

楽太郎→圓楽への襲名式には歌丸師匠は仮退院して出てきてくれ
たもんねぇ。
しかも体調不良が伝えられ、表舞台から遠ざかってた談志師匠も
現われて、放送禁止用語まみれの口上を語ってくれたという。

それを見た歌丸師匠は「談志さんが生きてたのが何より嬉しい。
ついでに圓楽さんおめでとう」って言ったってのが最高だった。

※「談志さんが…」は本音も本音だったろうが

楽太郎時代に談志師匠にもハマってたからある意味で凄く幸せな
襲名披露だったと思いますよ…。



歌丸×談志は若いころから認め合ってる部分もあったでしょうし
「二人会」みたいな落語会を見に行ったこともありますよ。

国立演芸場で、中トリが談志師匠。
「笑点好き」の善良なお客さんは談志師匠の毒あるクスグリに
反応せず、談志師匠は思いっきり「抜いて」帰っちゃいました。

トリに登場した歌丸師匠が「いけませんねぇ、あんなに客さんに
失礼な事を言って帰るなんて…」とボヤいてると、後ろの襖が
ガラリと開いて、ワイシャツ姿の談志師匠が!

※いかにも着替えてる途中の着崩した姿…

ニヤニヤ笑う談志師匠を「なにやってんですかアナタ!ダメで
しょ、もう!」と、たしなめる歌丸師匠…。

私は大喜びで拍手喝采、そのまま二人でトークぐらいやって
欲しいぐらいだったんですが、歌丸師匠は「もう、さっさと
お帰んなさい!」と続け、談志師匠は襖を閉めて去っちゃい
ました…。

まぁ、しかし滅多に見れないシーンにお目にかかれましたよ。
なによりあの襖が開くとは思わなかった!

あれも談志師匠との信頼関係あればこそ…だったんですよね。
※地方興業とかじゃ皆で相当ヤンチャやったという話だし…



歌丸師匠、ありがとうございました。
先に天国に行った笑点の皆さんと楽しくワイワイやって下さい。

そして、戦争体験者として「戦争を知らない政治家が戦争に
触れるな」と怒りを込めて語っておられた歌丸師匠。

高畑勲さん同様、歴史の証人が亡くなってしまわれましたが、
その意思は継いでいきたいと思います。

※正直、翌日の号外で「歌丸師匠、生き返る!」とか出ないか
 ちょっと期待したもので御座います…