ネバダ州ラスベガス21日(日本時間22日)
プロボクシング
WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦
王者・三浦隆司(31才/帝拳)が、同級1位フランシスコ・
バルガス(30才/メキシコ)を5度目の防衛戦で迎えたが、
9R1分31秒TKOで敗れ、王座を失った。
待望のラスベガス・デビュー戦だったが、さすがの三浦も
硬くなったか、初回から手数が少なく、バルガスのジャブと
いきなりの右ストレートに先手を取られた。
その展開からバルガスの右を食ってグラつく三浦は、挑戦者の
追撃を凌ぐのに大わらわ。
第1Rから、あわやダウンというスタートとなった。
次のラウンドもバルガスが手数で先手を取る。
三浦のパンチはバックステップで躱し、自分が打つ時は踏み
込んでくる挑戦者。派手ではないが間合いが巧み。
これは試合全般で有効だっただろう。
もともと狙いすぎの気がある三浦だが、
先手を取れなかった理由はここら辺にあったのでは?
このラウンド終盤で三浦は左ストレートを伸ばし、ボディも
叩いて応戦体制を整える。
ただし、この試合で気になるのは三浦の首の動き。
細かく横に振ったりして、まるで視線を逸らす様な仕草。
どこか痛めたのだろうか?
第3Rは右フックをリードにして前進する王者。
初回のダメージは回復した様子。
第4Rはボディーを中心に左を当て始める三浦、そこからの
ワンツーで挑戦者を後方に飛ばし、ダウンを奪う!
バルガスは右目下から出血。一気に形勢逆転だ。
逆転KOのチャンスはラウンド終了ゴングに阻まれたが、
優位に立った三浦は右リードも繰り出し、ボディワークも
思い出したように使い始めた。
ただし、バルガスも上手い。中盤以降は出入りだけでなく
ブロッキングとスウェイも使って三浦の左をマーク。
直撃を避け、自分のストレートはタイミングよく伸ばす。
王者からすると完全に優位に立てない戦況が続いた。
一進一退にも見えた展開だが、さすがは「ボンバー」三浦。
8Rの左ストレートで挑戦者は腰を落とし、一瞬ヒザが
崩れかける!
なんとか踏ん張ったバルガスをコーナーに詰めて連打。
バルガスがカバリングで凌ぐ中、またもラウンド終了のゴング。
ここらは初回に続き、無念の展開だ。
大きなアドバンテージを得たと思った9R開始早々、
魔の展開が待っていた。
詰めを狙う王者に挑戦者も手数で抵抗、そこからの右フックを
食らった三浦は腰を落としてしまう。
立て直そうとした所に右アッパー、左フックを貰ってダウン!
これは効いており、すぐに立ち上がろうとしてまた倒れてしまう。
(ああっ、なんでエイト・カウントまで休まない!!)
立ち上がったが完全に効いている。
バルガスの猛打に必死のクリンチで時間を稼ごうとするが、
少しでも隙あらば打ってくるバルガスのパンチの前に回復が
覚束ない。
最後は左からの右ストレートを貰い、レフェリーにストップ
されてしまった。
セルヒオ・トンプソン戦でもKO勝ちが見えながらペースを
奪い返されたり、逆転のダウンを奪われたりした三浦だが
この試合でも同じ傾向が出てしまった。
無敗の最強挑戦者を追い込みながら、逆転負け。
バルガス陣営は「メキシカンキラー」からTKOで王座奪取し
大喜び。
新王者バルガスの戦績は24戦23勝無敗1分け。
三浦は34戦29勝3敗2分けとなった。
試合はダウンの応酬だっただけに、またお呼びが掛かれば
良いのだが。
※それ以前に心身のダメージ確認、回復が先か・・・。
まずは「コットvsアルバレス」興行のセミファイナルという
大舞台での試合を終えた前王者に「お疲れ様」と申し上げたい。
プロボクシング
WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦
王者・三浦隆司(31才/帝拳)が、同級1位フランシスコ・
バルガス(30才/メキシコ)を5度目の防衛戦で迎えたが、
9R1分31秒TKOで敗れ、王座を失った。
待望のラスベガス・デビュー戦だったが、さすがの三浦も
硬くなったか、初回から手数が少なく、バルガスのジャブと
いきなりの右ストレートに先手を取られた。
その展開からバルガスの右を食ってグラつく三浦は、挑戦者の
追撃を凌ぐのに大わらわ。
第1Rから、あわやダウンというスタートとなった。
次のラウンドもバルガスが手数で先手を取る。
三浦のパンチはバックステップで躱し、自分が打つ時は踏み
込んでくる挑戦者。派手ではないが間合いが巧み。
これは試合全般で有効だっただろう。
もともと狙いすぎの気がある三浦だが、
先手を取れなかった理由はここら辺にあったのでは?
このラウンド終盤で三浦は左ストレートを伸ばし、ボディも
叩いて応戦体制を整える。
ただし、この試合で気になるのは三浦の首の動き。
細かく横に振ったりして、まるで視線を逸らす様な仕草。
どこか痛めたのだろうか?
第3Rは右フックをリードにして前進する王者。
初回のダメージは回復した様子。
第4Rはボディーを中心に左を当て始める三浦、そこからの
ワンツーで挑戦者を後方に飛ばし、ダウンを奪う!
バルガスは右目下から出血。一気に形勢逆転だ。
逆転KOのチャンスはラウンド終了ゴングに阻まれたが、
優位に立った三浦は右リードも繰り出し、ボディワークも
思い出したように使い始めた。
ただし、バルガスも上手い。中盤以降は出入りだけでなく
ブロッキングとスウェイも使って三浦の左をマーク。
直撃を避け、自分のストレートはタイミングよく伸ばす。
王者からすると完全に優位に立てない戦況が続いた。
一進一退にも見えた展開だが、さすがは「ボンバー」三浦。
8Rの左ストレートで挑戦者は腰を落とし、一瞬ヒザが
崩れかける!
なんとか踏ん張ったバルガスをコーナーに詰めて連打。
バルガスがカバリングで凌ぐ中、またもラウンド終了のゴング。
ここらは初回に続き、無念の展開だ。
大きなアドバンテージを得たと思った9R開始早々、
魔の展開が待っていた。
詰めを狙う王者に挑戦者も手数で抵抗、そこからの右フックを
食らった三浦は腰を落としてしまう。
立て直そうとした所に右アッパー、左フックを貰ってダウン!
これは効いており、すぐに立ち上がろうとしてまた倒れてしまう。
(ああっ、なんでエイト・カウントまで休まない!!)
立ち上がったが完全に効いている。
バルガスの猛打に必死のクリンチで時間を稼ごうとするが、
少しでも隙あらば打ってくるバルガスのパンチの前に回復が
覚束ない。
最後は左からの右ストレートを貰い、レフェリーにストップ
されてしまった。
セルヒオ・トンプソン戦でもKO勝ちが見えながらペースを
奪い返されたり、逆転のダウンを奪われたりした三浦だが
この試合でも同じ傾向が出てしまった。
無敗の最強挑戦者を追い込みながら、逆転負け。
バルガス陣営は「メキシカンキラー」からTKOで王座奪取し
大喜び。
新王者バルガスの戦績は24戦23勝無敗1分け。
三浦は34戦29勝3敗2分けとなった。
試合はダウンの応酬だっただけに、またお呼びが掛かれば
良いのだが。
※それ以前に心身のダメージ確認、回復が先か・・・。
まずは「コットvsアルバレス」興行のセミファイナルという
大舞台での試合を終えた前王者に「お疲れ様」と申し上げたい。