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映画、読書などのメモ

百日紅~Miss HOKUSAI~

2023-02-20 | chinema(日本アニメ映画)

 

シネマです。

江戸の言葉が美しいと思った。


★百日紅~Miss HOKUSAI~
監督:原恵一
原作:杉浦日向子
声:杏、松重豊、濱田岳 他
2015/日本アニメ

 

物語の主人公はお栄(葛飾応為)、葛飾北斎の三女。
北斎の影の絵師をつとめるなど、才能を高く評価されたらしい。
映画は、彼女の視点から、
父北斎の創作をめぐる逸話
オンボロ長屋での風変わりな共同生活
お栄自身の不器用な恋
などなどが語られるが、
中心になっているのは、北斎一家の家族のお話である。
特に、北斎の盲目の末娘・お猶の存在が、この映画のテーマと深く関わってくる。
北斎の絵は知っているつもりだが、
彼の家族については知らなかった。


《生と死》、
芸術はこの問題に対していかにアプローチするか。
それが全てである。

淡々とドラマは進行するが、
それだけにいかんともしがたい人の生業をおもった。

 


江戸の言葉が美しいと思った。
あの浮世絵のイメージがだぶる。
百日紅をみていつもちょっぴり哀しみに似た匂いを感じ取っていたが、
北斎の名前を聞く度に、これからはこのドラマをちょこっと思い出しそうです。

 

映画の出来具合について評価の分かれそう。
ちょっと曖昧さが気になった。
出来がいいにこしたことはないが、興味溢れる内容。


江戸の人の賑わいと生きる事の悦びと哀しみが伝わった。
アニメだからの良さもあるでしょうが、
実写化しても面白そうなドラマです。 


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