Kの祝祭日

映画、読書などのメモ

SOMEWHERE

2018-04-06 | chinema(欧米系映画)

ソフィア・コッポラのセレブ感。

 

★SOMEWHERE
Somewhere
監督:ソフィア・コッポラ
出演:スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング、クリス・ポンティアス、他
2010/アメリカ

《フェラーリに始まり、フェラーリを捨てて終わった》って、そんな、何でもない映画だった。
自堕落な日々がそれはそれはスタイリッシュに描かれ、
いくらなんでも、それはまぁ飽きるだろうと見ている僕も同情してしまう。
娘との生活から、自分の現状を見つめ始め、
突然、《自分探し》に旅立つ。
ちょっと贔屓的にみれば、家族の絆に目覚めた? 
《ベネチアの金》の作品です。

ふたつ。
一つは、ソフィア・コッポラのセレブ感について。
セレブがセレブを撮るということは、
《退屈感》と《孤独感》を撮ることになるということです。
フェラーリーを捨てないと自分探しの旅ができない。
持っているものを捨てないことには、次のステップにいけない。
これはなるほど真実です。

もう一つ、この女の子について。
この女の子は、何処かで見たよなぁと思っていて、
家に帰って調べてみたら、ダコダちゃんの妹だった。
なるほど筋がいいはずだ、さらりとシンプルに清楚感を出している。
役者さんですから、お化粧し始めたらいかようにも化けるから、成長が楽しみだな。


こういう作品が、《金》だというのは、ほとんど理解の範囲を越えてくる。
もっとも《賞レース》というのは、予想通りに行かせないところに、イベントの余興部分があるのかも。
イタリアのことだから特にそんな気もして。
これは偏見かもしれないが。
やっぱりフェラーリが決め手だったのかもしれない。


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