Nの祝祭日

映画、読書などのメモ

江ノ島プリズム

2017-11-13 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★江ノ島プリズム
監督:吉田康弘
出演:福士蒼汰、野村周平、本田翼、他
2013/日本

タイムトラベル好きにはたまらない作品だった。
青春ミラクル・トラベルファンタジー映画とラベルをを張ってもいい。
めちゃくちゃベターで、ちょっぴり幼い感じの作品ではあるが、
居心地が良く、見心地が良く、思いで写真のようで。
この感覚は記憶の奥に沁みます。

タイムトラベラーとしては、
絶対やってはいけないこと、いやできないこと。
それは
《過去の事実を覆すこと》
今回は、この難題に、俳優さんたちの若いエネルギーがぶつかります。
アレレと思うとこもあるが、
《野郎の若さと熱い想い》がそれを乗り越える。
自分と仲間との思い出を消す代わりに、友人の命を取り返す。

人間の存在とは何かを考えてみた。
《我思う、ゆえに我あり》
自分中心に考えればそうではある。
しかし、悠久の時間の中では、
《人の記憶の中に我が存在するが故に、我は存在する》 
人が存在することとは、案外そんなところかもしれない。

この作品、電車好きにもたまらない要素がつまっている。
江の電の姿、車内、ぽっかり浮かぶ江ノ島、カーブする線路、そしてトンネル。
時空がワープする条件が揃っている。

というわけで、《時かけ作品》として、質感のいい物語でした。

 


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