カンブルラン/読響 アメリカン・プログラム

2015-02-13 | コンサート
昨年12月に続き、欧州ツアー・プログラムによる定期演奏会。
この日のコンマスは日下。就任からどれだけたつか忘れたが実際に聴くのは多分初めて。
日下の影響かこの日の読響の響きが今までと違う。
透明度と艶がある。透明度が上がると冷たい印象があるが暖色系。
なんとも不思議な印象。
最初の武満では、あまりはっきりしなかったが、ヴィオラ協奏曲から徐々にはっきりしだす。
ソリストも美しく、やや細めでヴィオラの音としては不満ではあったが、オケからはつるんとした響き。

休憩を挟んで、指揮者の意向で、答のない質問と新世界を続けて。
アイヴズ(プログラムの表記による)は録音で聴いても?ということが多いのだが、一目瞭然。
トランペット・ソロはオルガン台からの演奏。

新世界は速い楽章はより早く、遅い楽章はよリ遅くといったところか。
2楽章でこの日のオケの響きがより明確に。細部まで表情をつけ、
答のない質問はそもそもここから発せられたかのような演奏なのだが、
繊細に、暖かく、ロマンティックに展開していく。

おそらく、新世界のように手垢にまみれたような曲であったらこそこのように聴けたのだろう。
カンブルランにはドイツ系よりあっているのかもしれない。

アンコールはあれでなくてもよかったのでは?



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