ルイージ/カルミナ

2014-01-26 | コンサート

NHKのカルミナというとサヴァリッシュ、ポップ、プライが真っ先に思い浮かぶが、30年も前のこと。ブロムシュテットでさえ20年・・・。

オルフというのはカルミナ・ブラーナ以外は忘れられた作曲家となると言った人がいたがオペラなども結構いけるのだが、今日はまずはカトゥリ・カルミナ。この曲を定期で聴けるとは思っていなかった、最近へんな編成が多いとはいえ。なにしろ弦も管もない。おまけに男声ソリストのリッペルトはこの曲のみ。一応予習はしていったがかなり落ちていたなあ。

ルイージは、前半に多い3回繰り返しの際ほとんど間髪入れずに繰り返したのをはじめ、強烈なリズムをことさら強調することなく、軽くすっきり見通しの良いある意味スタイリッシュなカルミナ・ブラーナを聴かせたと思う。もう少しずっしり重厚に構築してほしい部分も多々あり。まあ、21世紀的にはこうなるのか。

ソリストは、注目のエルトマンはいくつかの録音を聴くと、声に癖があり猛烈にコントロールしているように思うのだけれど、時々コントロールが効かないことがある。今日も第1声がそうで、一瞬ぎょっとした(まぁ、そこも魅力なんだが)。一声でそれまでの世界を一変させる声の力を必要とされる23番は残念ながら不発。今後の課題か。