読響第500回定期

2011-01-22 | コンサート

500回ということで、まずはめでたい。定期会員になって10年程だろうか。配布された演奏記録を見るとどうやら、200、400回は聴いていることになるらしい。

ファウスト交響曲は祝祭的雰囲気はかなりあると思うが、イベント的公演に慣れすぎているのかもしれない。
記念演奏会といった賑々しさには乏しく感じられ、そこに読響の方向性を見出せということなのだろうか。どことなく、創立50周年への序章的匂いもなくはない?
下野も奇を衒わず堅実な印象。
独唱は好みの問題だろうが、もう少しシャープな声がほしい。
合唱団は終楽章中に左右の袖から登場。オペラの合唱団なので、
静々とステージに入るのはお手のもの?

リストはまだまだ、これから発見が多い作曲家。ファウスト交響曲は我々の世代だと、バーンスタインの録音や、サヴァリッシュ/N響が強く残ってしまっているのだが、
今年はいくつか演奏されるそう。個人的には、大規模声楽曲を期待したいところ。

池辺作品は、プレ・トークでも語られていたように思うが、
メインのリストの交響曲同様(?)品はないかもしれないが、
オペラとしては、疑問符の多い「鹿鳴館」と同様聴きやすい作品。
わかりやすいかどうかは別にして。