宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

アジアのお荷物、日本

2006-07-12 23:16:44 | Weblog
前に「日本はアジアのしようもないお荷物になる」と書いた。
どうもその様相になってきたようだ。
中国は粛々と北朝鮮を自由経済社会への道へ取り込もうとしている。
これは中国の強制でもなんでもない、北朝鮮がみずから羨み取り入れようとしているだけだ。オーストラリア資源国も中国の人的資源発展に日本から中国に目をむけようとしている。
当然にアメリカ、カナダの資源国も指を咥えて見ているわけにも行くまい。
dellなどの廉価販売ができるのは、中国のお陰かも知れない?
中国も、発展の原動力である資源は「喉から手」でほしいであろう。
軍事などに力を注いでいるどころではないのだ。
みんな中国、インド、ロシアの巨大市場に群がる。何れ台湾も平和裡に組み込まれるであろう。
中でもロシアの資源供給能力との合体は、力のあるほかの国々が引き剥がそうと試みても無駄なことであろう。世界の動向は、EUを例に出すまでも無く、国取り物語の時代ではなく、「国と国の合流」の時代に移行しているのだ。それを平和の延長線で成し遂げようとしているロマン溢れるビジョンなのだ。
だから長々と愛国軍事全体社会を構築してきた北朝鮮に対して「こっちの水は甘いぞコール!」にはかなりの時間をかけなければならないだろう。
それが大陸国、「中国」だからこそできるのだ。
そんな中国に世界が期待を込めて見つめてもいるのだ。
かつてはソ連、インドとの国境紛争を重ねてきたのが、まるで嘘のような話である。
日本の一部の識者の中には、その時代をいまだに引きずっている者もいるが、時代は大幅に変わっている。
インドとパキスタンでさえ、紛争が無くなってしまうような気がしてならない?
これはどうしたことだろうか?
やはり、中国指導部の大人の見識なのではないだろうか?私にはそうとしか考えられない。
兎に角、中国太陽を軸にして周囲が回転しているようだ。
この大人の見識とは、安心を与えるのだ。無闇に刃を抜かない、じっと相手が自分からやってくるまで「待つ」と言う、なかなか普通では出来ない事をする。その良い例が「香港」だし、チベットの5000メートル級の高原に列車を走らせるのも永い永い投資だ。
そんな情勢に慌ててアメリカがインドに食指を伸ばしてきたが、インドは自分の在籍している位置を良く分かっている筈だ。
さてそんな中で日本だけが、後ろ向きに歩き出しているのだ。これは何としたことか?全くアジアの情勢とは相反する動きなのである。そもそも次ぎの総理が安倍さんだとするならば、尚更おかしなことになるであろう。
騒乱を導き出す元凶の存在となるであろう?
中国の永い永いビジョンが、安倍さんに分かる筈もなく、恐らく日本の議員、官僚のほとんどは理解できないのではないだろうか?
島国日本の最大の欠点であるのかも知れない?だから「自国愛」は当然と思い、「他国愛」と言う概念には違和感さえ持ち、想像すらできないのだ。
孤島に住まう日本の孤立は、必然であったのかも知れない?