宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

最大の支援国を袖にした・・・

2006-07-15 17:40:24 | 北朝鮮
北朝鮮が中国の次官の来朝を袖にした、と言うお話に私見を述べたい。
多分、普通の日本人ならそれほどとるに足らないとして通り過ぎてしまうだろう事・・・
私だけが、重大なことの意味を含んでいる、と、捉える。
本来、感謝すべき相手、そして、すずめの涙、僅かばかりのアメリカの譲歩を取り付けての訪朝、頑なでは守れない旨の事柄を携えての訪朝。
支援国、援助国であるべき国の代表なのに・・・?そこには北朝鮮が喜ぶようなアメリカの譲歩はやっぱりなかった。
アメリカも頑なだ。
度々申すが、アメリカにとっての北朝鮮は戦争する意味さえない国なのだ。
北朝鮮が自分から攻撃を仕掛けることは万に一つもないことを見切っているアメリカ。アメリカがきたら日本に撃つと言うのは決まっているのだが、肝心のアメリカがそれを分かっているので攻撃してこない、領海侵犯もない、北朝鮮には国民を鼓舞させる正義の御旗が必要なのだ!世界への言い訳も必要なのだ!何かして来いのミサイルなのだ。制裁でも議長声明でもどちらだっていいのだ。臨検でもして来いの覚悟なのだ。そんな挑発に乗るアメリカではない。恐れ怯えて乗っているのは日本の若きリーダーたちだ。
北朝鮮・・・・自国の尊厳を守り通す覚悟が決まっているようだ!
最大、最高の厚遇で守ってくれるべき中国に感謝しつつも袖にする、その意味するところ・・・恐ろしいことが起こりそうだ・・・?「もう守ってくれなくともいいよ」のサインか?玉砕覚悟が整いましたか?
さあ、どうする?日米と北朝鮮の戦争が見えて迫ってきた。
日本人、覚悟はいいか?
しかしながら、中国もロシアも拒否権を行使するはずだ!そうでないとアジアの結束が守れない、アジアからの日本外しは手軽にできても、北朝鮮を外すことはアジアの結束にとって、何の意味もなくなるのだ。条約が現存しているから、と言う次元の問題ではないのだ。制度の違う軍国北朝鮮を守ることは、周辺諸国の未来を築く礎であり、主義の違うアジア同胞の信頼を勝ち得ることなのだ!日米同盟に対しての中露の結束がどこまで対峙できるのか?の試金石であり、今後の影響力を占うものでもあるのだ。ここのところは日本の政治屋さんなどでは多分解るまい。
後は右派安倍さんの立てた「憎まれ看板」を、北朝鮮の覚悟と歩み寄りの無いことが分かっている小泉さんが下ろすかどうかにかかっている。日本の影響力も問われている。
安倍さんでは、兎に角諸外国から日本人が憎まれる一方だ!
この人の判断は、時代に逆行するために、現実とは乖離し過ぎていて、小泉さんよりももっと時代錯誤の笑い者になる可能性が高くなると思う?
まず、代理としての初仕事が「恨まれ憎まれる役」だ!軽薄で思慮が浅いからだ!先が思いやられると思う。
覚悟の定まっている北朝鮮に対して、無謀にも非難制裁決議案を上程しようとする安倍さんと麻生さん連合、何処まで北朝鮮の「覚悟」とやらを理解しているのか?
そして日本側が、政府も、自衛隊も、国民も、役人も、どこまでの覚悟ができているのか?
戦争も止さぬ覚悟の上での制裁決議案上程ならば、恐ろしいほど無鉄砲な政治屋さんである。人間の命が紙屑に等しい!
思慮分別に基ずく上程である筈がない!一般人が感じたと同じような、ただ腹立たしい!憎憎しい!舐められてたまるか!の一点であろう・・・・?
得てしてこのような形で「怒り」を表現する人は、それほど先のことなどは考えてもおらず、いきあったりバッタリ仕事の人である。従って、そんな人の船に乗せられている国民はたまったものではない。
たまたまその正直な「怒り」の感情が、国民の「怒り」の感情とレベルが一致して支持を得られているに過ぎない。政治屋さんと一般人の感情の抑揚レベルが全く低い位置で同一なのだ。
永く遠い未来を見据えた対処をしているのではないことははっきりしている(今、平和的にアジアの国と国が合流しようとする矢先に、それを潰そうとしていることでも理解できる)目先の、自制を促した末のミサイル試射という事柄のみしか見えてはいないのだ。後の論理があったとしても、それはお得意の、事後理屈合わせでしかない。
戦争になってもならなくても、日本にとって今後のアジア全地域との付き合い方も相当の難しさが予見される、アジアだけでもない、全世界に対しての政治運営が行き詰る筈だ!露と中の影響力を軽く値踏み見てはいけない、アジアに限ってはアメリカ以上なのだ!
この影響力が地域を動かし、そしてものを言うのです!
影響力とは、感動する力!信頼の力!安心の力!大きく包含する力!そして、ほっておけない、突き放せない、最後まで面倒を見る力!