宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

アメリカの挫折と日本の屈折

2006-07-27 22:59:01 | 政治
アセアンプラスの外相会議。
日本の麻生さん、「北朝鮮を6カ国協議に引き戻す」と言っている。
まあ、えらそうに言ってしまっておりますね。お金を渡して何とか中国に相手をしてもらえるようになってやっと体面が保ち、いい気になってはいませんか?そんなに横柄に言っていてもいいんですかね、大臣さん!
軍事全体国家の北朝鮮を相手に、日本の皆様、国民も政治屋さんも良く責められますね、糾弾できますね、世界最大の軍事体制国家アメリカだって、もう少し温和しめで、謙虚なんじゃありませんか?慎重ではありませんか?それは「恐れ!」を知っているからですよ。
それとも、日本もいつの間にやら軍事突出国家になってきたのでしょうかねえ?
だからこんなに横柄にものが言えるのでしょうか?
それともやっぱり「トラの威を借りる・・・」ってところでしょうか?
一体どっちかな・・・・?
みんな二代目議員さんたちばかりだから、「危機のアンテナ」が緩いんじゃないかと思って心配なのですよ。
イスラエルのはみ出し攻撃で、はっきりと擁護に向かわざるを得ない自己中国家の烙印を押されたアメリカ、安保理で借りを作ってしまった。
イラン問題、北朝鮮問題で、露、中に返さなければならないだろう?
さすがのネオコン国連大使でも強くは出られないのではないだろうか?
アメリカにとっては困ったもんだ。
さあそこで、アメリカの代わりに日本の総理がシャシャリ出ていってお金を落として行っている。
止めた方がいい・・・!
肉体は大人でも、精神が子供では、笑われるだけがオチだ!
こうなっては、いつまでもイスラエルの一人勝ち残虐舞台を強引に続けるだけだから、イランの能力を高めてもらうしかないだろう。
うっかりレバノンに手を出せば、やけどをするバランス体制が必要ではないか?
イスラエルのこの一件で、イラン核問題が完全に宙に浮き、制裁決議など、とてもとても・・・発動することなどできぬであろう?
よくよくのおいしいエサでも、イランは首を縦には振れぬ。
この調子で北朝鮮核も同じだ。右寄りネオコンブッシュ政権の末路とはこんなものだ。
日本の右寄り保守、小泉さんと安倍さんはどんなものだ!
世界のブッシュさんは世界警察を目指したが、合えなくボツ!
今やロシアと中国の協力タッグを作り上げてしまった。自己中ゆえにイラクにまで手を広げ「過ぎた」結果なのだ。
ロシアが手を焼いて、手を引いたアフガニスタンのイスラム原理主義を叩き、名実共に世界一の称号を胸に抱き、意気軒昂と勢いに任せて宿敵イラクも簡単に落とした・・・と、思ったつもりだった。そんなに生易しいことではなかった。
アフガンの戦術がそのままイラクに引き継がれた。敵をおびき寄せては、夜も眠らせず周りから叩く戦法なのだ。決死の肉弾攻撃だからたまったものではない、日本では報道されることのない正に地獄絵図だ。
元のイラク国民に正義の御旗を与えてしまった、利権乗っ取り国アメリカの大誤算であり、失政でもあるだろう。結局、スンニ派叩きをするようにならざるを得なくなり、その肩入れ、エコヒイキが、イラク国民同士の民族対立の激化に拍車をかけ、それに因る悲劇は、暫くは長く続いていくものと思われる?まるでイスラエルの構図と瓜二つではないか?これでブッシュさん一家は、味方であるべきアメリカ軍兵からも狙われそうで、一生枕を高くして眠れることはないであろう?