宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

被害者、加害者になる性質を根底に持つ日本

2006-07-09 11:59:12 | 政治
麻生外務大臣さんに、安倍官房長官さんの強行タッグ、しっかりと覚えておこう。
日本が前面に出て行って北朝鮮包囲網を築こうとしている。
当然に北朝鮮の「憎しみ」を一身に背負うことになる。
ありえないことを祈るしかないが、北朝鮮を甘く見ているかもしれないこの二人の軽薄な怒り表明のアオくささでは分からん、何とも言えないが・・・・?
国際連合脱退の事態に発展すれば、即、北朝鮮からの宣戦布告なき、自らの国の死を覚悟の東京急襲がいつでもあり得る事態だ!
いいか、お二人さんに物申す!イラクの自爆行為を知っているか?
自分の身体に爆弾を縛り付けて、イラク人民の尊厳を守るために爆発させて、肉片をバラ撒くのだ。そんな人がきっと北朝鮮にも雨後のたけのこのようにいるんだ。そう言う国の人間と戦うことになるんだ。イヤ、戦う前に身体が千切れているかも知れん?そんな覚悟、二人にあるか?みんなもあるか?もてるか?
逆恨みと言ってしまえばそうかも知れないが、かつてのどこかの国もそうだったのだ。歴史は果たして繰り返されるか、どうかだ?
実は兵隊と兵隊の戦いではないんだ。破壊機械と一般人との戦いになるんだ、そんな瀬戸際スレスレをしようとしているんだよ。分かってるかい?
 犯罪に遭う、起こす。
事故に遭う、起こす。
この場合、このような状況に至るにはその人の持っている性質、性格、思い、などが、それを生み出す基本にあると言うのは疑いようのないものである。
北朝鮮が世界に飛び出すについて、いかにもアメリカの威光というものが大きく立ちはだかっているのを感じていると思う。だからこそ日本もアメリカに擦り寄るしかないと思ってもいるのだ。
北朝鮮にとっては立ちはだかるアメリカと言う障壁を取り外す必要がある、従って対話をしたがっているのだ。
しかし、ここで様相が変わってきた。日本の右寄り政治屋さんがアメリカの威光と言うトラの衣を借りつつ音頭をとって、圧迫を加えようとしている。
これは、「恨み」とか、「障壁」がアメリカから日本に移動したことになる。
ただ違うのは信頼度の低い日本の障壁はアメリカほども高くはなく、むしろ簡単に飛び越えることができる。
今、中国、ロシアの拒否権を無力化させようと躍起になっているが、失敗した場合、成功した場合、その後の状況をどこまで予測しているのであろうか?
いささか不安である。
多分、北朝鮮孤立化は失敗に終わるであろう。そして、恨みを買うのは日本自身になる。どう言う形でその怨念がやってくるのかは予測もつかない。相手を追い落とす働きかけが失敗しても、成功したとしても、そのツケは必ずや跳ね返ってくる筈だ。
そのような「ツケ」と言う自然界の掟は、浅はかな考えのところにやってくるように仕組まれているのだ。北朝鮮が米国と戦えば、自動的に日本との戦いになることは自然の成り立ちであって、まして、巨大影響力国家とは言えない日本は北朝鮮にとっては御しやすいものであるのだ。
事故、事件を起こし易い性質が日本にはある。国民全体が視野狭窄に陥ってしまう点だ。つまり、自分が見えず、正面の相手しか見えていないのである。それも、自分が見えていない程だから、相手の表面しか見えてはいないのだ。ジャーナリズムの大騒ぎを見ていれば良く分かる。日本を自ら批判する勢力が誕生しないのだ。北朝鮮の弁明を一切許さないのだ。相手を理解しようとする心が封じられてしまうのだ。また、そのような反論意見を述べられる人を参加させないのだ。これは明らかに日本世論の一定方向への誘導でしかない。
これは、当然に視野狭窄を招き、犯罪や、事故を誘導する、し易い性質なのである。
被害者になろうが、加害者になろうが、どちらにもなりうる性質なのである。
つまりは、小船が揺れて傾いてしまっていても、いつまでもハッ!と我れに返ることのできぬ性質(バランス能力の欠損のため)が、加害国となり、被害国となる、先天的要素を持ち得ていることなのである。
 もう一つは、その先を、そしてもっと先を、さらに先を読みきる術がないことである。或いは、読んでも己れ自身をその読みの萱の外に置くために、読みが正確とは言えなくなるのだ。また、傲慢、慢心が時として重大な勘違い、間違いをしでかすのだ。
常任理事国全員の賛成を取り付けたところで、その先はどうなるのだ?
北朝鮮を国連から追い出すのか?
そう言う行為をしなければならぬ必然性があるのか?そこまでも北朝鮮人や韓国人の「恨み」を買わなければならぬ必要があるのか?その「恨み」の矛先を何処へ向かわせるつもりなのか?
始まりは「拉致行為」ではあったろうが、キムジョイルさんが謝ったではないか、よもやそれを安倍さんはご都合良く忘れてはいまいな。そう言うような解釈しかできないから、器ではないのだ。日本にとっては危険この上ない存在なのだ!