『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「神の左手 悪魔の右手」 ノリノリのトモロヲ

2006年08月10日 | 映画
楳図かずおが、どんなに否定しようと5つのエピソードからなる「神の左手、悪魔の右手」の「錆びたハサミ」は、「エルム街の悪夢」に似すぎているので、いくら金子監督でも、その映画化をためらったのはしかたない。
目からハサミがズバッ!ていうの見たかったけど。
で結局、「黒い絵本」というわりとありがちな話をベースに映画化したけど、男の子に興味のない金子監督は、主人公を女子高生にし、前田愛の役を大きくふくらませたり、殺されたり、ひどい目にあったりする人を軒並み少女に変更。
いつも通り好き放題。
でもあらためて、漫画を読んだら、結構忠実に作ってた。
話だけでなく、キャスティングも。
お父さん役の田口トモロヲなんて、ホントそっくり!
「プロジェクトX」終了で、なんの制約もなくなった鬼気迫る演技は、娘役の清水萌々子をマジで怖がらせてたんと違う?
冒頭で巨大フックに吊るされる12歳の巨乳アイドル紗綾も、イタリアンホラーっぽい雰囲気の犠牲者でいい感じでした。
演技はアレでしたけど。
主人公の渋谷飛鳥が止め絵で決まるとこは、一瞬楳図マンガのキャラっぽく見えたけど、漫画の方では主人公の少年が「我が左の手は…」と紋切り型の口上をフリ付きで述べるとこは、アホにしか見えませんでした。
あっ、那須映画っぽいとこをあえて演出したんやね。

スプラッターには興味がないとおっしゃる金子監督。
少女に囲まれ演技をつけるのは、楽しかったことでしょうから、女子学園ホラーに挑戦してみてはいかがか?
楳図作品以外で。


★★
この映画を上映してた天六ユウラク座。
シネコンを筆頭に観客にとって鑑賞しやすい上映環境が改善される映画館の中にあって、いまだに昔ながらを貫く。
地下のポルノ劇場と同じ入り口。
もぎりは、TVを見てるか雑誌を読んでる最中のオバちゃん。
トイレは、アンモニア臭がキツく、自販機のブーンという機械音が以上にウルサイ。
館内のイスは座り心地が悪く、ゴキブリやネズミが走り回っていてもおかしくない。
恐ろしいことに、こんな映画館でも初日の舞台挨拶があったそうな。
楳図先生、汚くてすみませ~ん~!


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2 コメント

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こんばんわ☆ (mig)
2006-08-10 23:39:31
金子監督、スプラッターに興味ないんんですか、、、



この作品、楳図作品の中でもとりわけスプラッターなのに、、、、



あのスイカと頭のシーンがすごく楽しみだったのに

(ワタシも悪趣味だなぁ、、、



あんなハリボテで済ませるなんてほんとお怒りです

もっとちゃんとやってくれる人がそろそろ現れてほしいです~
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mig さんへ (aq99)
2006-08-14 23:22:17
代打監督だからしかたりませんね~。

金子監督は、樋口監督と違って、SFXはどうでもいい人なんです!

少女たちに関しては楳図先生もお誉めになったようですが、ここしか誉めるとこないもんな~。

トモロヲと。
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