『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「墨攻」 ツルッパゲじゃないのか・・・

2007年02月22日 | 映画
原作漫画大好きなんで、アンディ・ラウがハゲ頭でないのが、いやそもそも主人公:革離が男前の人にキャスティングされてることがアウトやったんかもしれません。
だるまさんに似た漫画版革離(香港俳優でいえば『悪漢探偵』のカール・マックが近いかも)が、ブ男でありながらも人望や賢さでモテて行く様は、男ってこうあるべきやな~と随分参考にさせてもらいました(嘘です)。
ファン・ビンビン演じるカワイコちゃんが、アンディ・ラウなら一目惚れ、カール・マックなら内面に惚れたって感じするでしょ!

漫画は全11巻。
おなじみの始皇帝が出てくる後半でもうひと盛り上がりあるんですが、『あずみ』が映画化された時と同じようにキリのいいとこの4巻目で終わらせてます。
『あずみ』のように『2』が作られるといいんですけど、池上遼一の三国志漫画『覇-LORD-』に通じる、日本人が大喜びするエピローグは変えんとってほしいですわ!

漫画4巻分といえば、130分でちょうどいい感じなんですが、戦略・知略を生かした戦いが、基本的に漫画に忠実すぎるほど忠実なんで、「お~!墨家にはこんな戦い方もあったんか!さすが本場で作られただけあって墨家の研究は最先端やね!」と新しい戦い方をいくつか発表してほしかったです。
城砦戦の攻防が、『始皇帝暗殺』よりかなり進歩した感じでしたわ。
やっぱりハリウッドの古代戦記モノブームとか、『LOTR』とかのファンタジー戦争モノがあったから参考になったんかな~。
あと、脇キャラなんて、弓使いの人以外は、キャラ立ちさせる前に死んでいってますやん・・・。
あ~もったいない。
もったいない。
漫画版冒頭の川渡り(蟻の門渡りではない)も、ぜひとも映像化してほしい名シーンなのになかったな~。
この漫画のファン東野幸冶も不満でしょうな~。


★★1/2(思い入れが強すぎました)