『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「幸せのちから」 スミス主人

2007年02月02日 | 映画
結局、株かよ!

「この子には、父親が必要なんだ~!」とウィル・スミス親父が力説しますけど、母親も必要なんとちゃうんか~~!!
このお母ン、虐待母でもないし、家事放棄母でもないし、むしろ稼ぎの悪い父親のため過労の被害にあってるやん!
支払いをきちんとしてとか、ウチの家計ならこんな家に住まないで引っ越そうと提案したりしてるのに、全部バカ親父が却下。
保育所にお迎えにも行かないで、『クレイマー、クレイマー』の裁判なら間違いなく親権はお母ン側にありですよ。
賢明な人なら、見習い期間(わずか六ヶ月やん)が終わるまで、子供とヨメはNY、晴れて就職後呼び寄せると言うのがスジでしょうに。
全部てめぇが巻き起こしたドタバタやろ~。

とにかくこのウィル親父は、夫として、友人として、社会人として、やることなすことひどいもんです。
・ネズミ講の商品みたいなもんを、コレは売れるとバカみたいに一括買い。→4ヵ月後には全部売ったと言うから、崖っぷちに追い込まれる前に本気出せば売れてたやろ・・。
・路上駐車、当たり前→重いもの運んでるから入り口の近くに止めたいってわがまま。医療関係の仕事してるやつが、コレジャアイカンでしょうに。
・タクシーで金を払わないし、支払いは常に悪い→常習化。
・友人に引越しの手伝いをさせるくせに報酬なし→引越しそばくらい出せって!。
・大事な電話の内容なのにメモもとらない→暗記が得意やからって・・・「メモを探すのでお待ちを」とか言ったらええやん。
・しょっちゅう交通量の多い道路を横断→そらぶつかるやろ。
・とにかく言い訳が多い→弁が立つんでしょう。
・面接にスーツ着てこない→牢屋の中だからね。
これらの彼の行動原理の源には、ものすごいええかっこしぃと、過剰なまでの賢さの過信と、己と金持ち中心に地球が回ってる考えによるものでしょう。
とにかく、金持ちか社長とかにすりよるのはメチャ上手。

さらに父親としてもひどいです。
・あってるとは思えない保育所にいつまでも通わす→保育所におる時のあの顔見たらわかるやろ!
・「バスケの選手になりたい」と言う子供の夢を、「父さん、賢いけど、運動は得意じゃなかったからな~。お父さんの子だから、無理でしょ」→せっかく楽しく遊んでるところに水をさすな~。あんな高いところにシュート打てる五歳児ってすごいと思うぞ~。
・公園で「パパ見てて!」って言うのは、ふだんしっかり見てくれてないからやで~→なのに、置いてけぼりにして浮浪者を追っかけ回す。
・そんで最悪は、いわゆる「ライナスの毛布」であるキャプテンアメリカの人形を、バスに間にあわないからといって、あきらめさすところ→一夜の宿より、あの人形ってことがわからんかな~。父親失格。
唯一まともだったのが、ぐずる子供に見立て遊びさすところ。
これはタイムマシンだ~といってその気にさすとこね。
「もう歩けない~パパ抱っこ~」って言い出したら、ごっこ遊びしながらだとなんとか少しもちますからね~。
スミス坊やが絶品なだけに、もっといい笑顔、カワイイ寝顔見せてくれって感じでした。

でもこの映画、ウィル親父以外はイイ人が一杯です。
地下鉄に慌てて乗った挟まったウィル親父を引っ張ってあげる人とか、
ウィル親父が順番抜かしして乗るバスに、「女性を先に乗せろと!」と声を荒げた人とか、
靴を探すウィル親父に地面すれすれまで顔をつけて一緒に探す人とか、
列に割り込まれたウィル親父に、「この人が割り込んだで~」と証言してくれたおっさんとか、
で、ウィル親父、お礼言ってたっけ?


★★