『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「どろろ」 新訳手塚

2007年02月05日 | 映画
漫画界では、時ならぬ手塚治虫漫画のリメイクが流行中で、浦沢直樹の「PLUTO」を筆頭に、米原秀之の「Damons」、田口雅之の「BLACK JACK NEO」と、今の時代にあった新解釈がなかなか面白いです。
そんで、映画界にも手塚治虫の新解釈リメイク余波がやってきました~!
時代設定も変えて、妖怪変化もCGで見せたる!
アクションもチン・シウトンを呼んで、ニュージーランドロケ、主題歌に若者に人気の人、主演も人気者。
「人呼んで、どろろたぁ、おいらのこった!」テン!!テン!!!
「ブラック・ジャック」のピノコか、「リボンの騎士」のチンクの役回りのキャラを柴咲コウに演じさせる。
これが、この映画最大の見所でした。

とにかく全編にあふれる既視観は、バリバリです。
和テイストあふれる妖怪は、昔ハマったシューティングゲーム「武者アレスタ」に似てて、
百鬼丸を組み立てるところは、『シザーハンズ』で、
とかげみたいな着ぐるみの妖怪は、『おはよう!こどもショー』内の特撮コーナーみたいなチープさで、
鳥男(NAKA雅MURAだから『中国の鳥人』か)のとこは、チン・シウトンが唯一がんばったところで、
ユーモラス系の妖怪は、水木テイスト(あの城も妖怪城やんか・・・)で、
全体的に、ホント「東宝映画が送る冒険時代活劇大作です」って感じで、中学生の時に見た薬師丸ひろ子と真田広之の『里見八犬伝』を思い出しました。
真田広之と違って妻夫木聡は、アクションが全くの人で、一応キメポーズだけは何回も練習させられたんだろうけど、『あずみ』の上戸彩のように甘い目で見ることはできませんでした。

百鬼丸のの両腕に仕込まれた刀の腕っていうのは、「コブラ」や「ベルセルク」の源流でもある感じがして、手塚治虫先生ってやっぱり偉大なんだな~とあらためて思うことしきりでした。


★1/2