京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

ナカウスエダシャク(中薄枝尺)

2017年11月13日 | ミニ里山記録

 

 

 

ナカウスエダシャク (Alcis angulifera) 幼虫は広食性で広葉樹・針葉樹・草本類を含む植物の葉を食べる。2化目の成虫である。門灯にひかれて来た。

 

追記(2018/05/05)

 庵主の住む京都市左京区の紫雲山は吉田山に隣接している。この吉田山をフィールドにして、多様な動物植物の記録写真を掲載するKoike kunihikoさんのブログがある(http://www.ottimo.co.jp/koike/koike-zukan)。蛾類だけで実に700種も写真があり、このブログの主はプログラマーのようであるが、まったく敬服してしまう。

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コナラ(小楢)

2017年11月13日 | ミニ里山記録

 

 

コナラ(小楢)Quercus serrata。ブナ目ブナ科コナラ属の落葉広葉樹。別名ホウソ。「コナラ」の名は、もうひとつの日本の主要なナラであるミズナラの別名であるオオナラ(大楢)と比較してつけられた。樹皮がクヌギとにているが溝が浅い。花は4 - 5月、若葉が広がる時に咲き、秋に実(ドングリ)が熟す。樹皮は灰色で、縦に裂け目ができる。落葉樹だが、秋に葉が枯れた時点では葉柄の付け根に離層が形成されないため葉が落ちず、いつまでも茶色の樹冠をみせる。春に新葉が展開するころに枯れた葉の基部の組織で離層が形成され、落葉が起きる。材は木炭の原料や、シイタケの原木に使われる。多くの菌類と菌根を作るため、コナラ林には多くの菌根性のきのこが出現する。幹が屈曲したものがみられる。 

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シュウメイギク(秋明菊)

2017年11月12日 | ミニ里山記録

 

 

 

 シュウメイギク(秋明菊)Anemone hupehensis。キクの仲間ではなくアネモネの仲間。別名、キブネギク(貴船菊)。中国から古い時代に入ってきた帰化植物である。多年草で開花期は秋、高く伸びた花茎の上に大柄な花をつける。花は多数の赤紫色の花弁状の萼片が目立ち、本物の花弁はない。中央には黄色の雄蕊が多数ある。他種との交配品種が市販されるようになり、弁数が少ない品種や白色の品種が栽培されている。京都の貴船で野生化したものがもとになったという説がある。

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アカマツ(赤松)

2017年11月11日 | ミニ里山記録

 

 

 

 

 アカマツ(赤松)Pinus densiflora。マツ科マツ属の常緑針葉樹。明るい場所を好む陽樹であり、不毛な土地にも耐えることができる。クロマツが耐潮性が強く海岸線付近に多く生育するのに対して、アカマツはどちらかといえば内陸に産する。典型的なパイオニア植物で、里山に於いては、日当たりのよく栄養の乏しい尾根筋に植えられることが多かったが、荒廃した里山ではその数を大幅に減らしている。松茸が共生する。この写真は京都市の左京区吉田山のアカマツである。昔はこの山はアカマツだらけで、松茸がたけさん取れたそうである。

 

 

吉田山山頂付近の第三高等学校記念碑

 

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ケンモンミドリキリガ(剣紋緑霧蛾)

2017年11月10日 | ミニ里山記録



ケンモンミドリキリガ Daseochaeta viridis

秋の終わりになって灯火に引き寄せられてくるきれいな蛾の一種である。旧名ミドリケンモン。これは触角の形からメス。

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ツヤアオカメムシ(艶青亀虫)

2017年11月09日 | ミニ里山記録

 

 

 ツヤアオカメムシ Glaucias subpunctatus。緑色で全身がてらてらと光るカメムシ。どうして緑なのに青というのであろうか? 森林やその周辺で見られ樹木の汁を吸って害を与える。カメムシは初冬になると越冬するために屋内に入り込もうとする性質がある

     

亀虫のトランプ来る神無月   楽蜂

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ケイトウ(鶏頭)

2017年11月08日 | ミニ里山記録

 

  

恋果てゝ鶏頭の紅にも無心 鈴木真砂女 

ケイトウ(鶏頭)Celosia argentea。花の形状がニワトリの鶏冠(とさか)に似ていることからこの名がついた。花期は6月から9月頃。学名は花が燃え盛る炎を彷彿とさせるという意味のギリシャ語(keleos)からきた。原産地はアジア、アフリカの熱帯地方とされる。日本には奈良時代に中国を経由して渡来した。昔はどの家でも庭に植えていたが最近はあまりはやらない。

 

         鶏頭の十四五本もありぬべし  正岡子規

 この俳句は明治33年(1900)9月に子規庵で行われた句会で出された作品である。「鶏頭が十四、五本も咲いてるに違いない」という意味で、病に臥せていた子規が病床から庭先の鶏頭を詠んだ句だとされる。昭和20年代にはこの句の評価をめぐって鶏頭論争と言われる論争が起こった。斎藤茂吉は、子規の写生が万葉の時代の純真素朴にまで届いた芭蕉も蕪村も追随を許さぬほどの傑作としたが、高浜虚子はこれを駄句として子規の俳句撰集に最後まで入れなかった。

 

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