京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

ジャノヒゲ(蛇の髭)またはリュウノヒゲ(竜の髯)

2018年09月19日 | ミニ里山記録


ジャノヒゲ(蛇の髭)またはリュウノヒゲ(竜の髯)

 

 

学名(Ophiopogon japonicus)。キジカクシ科ジャノヒゲ属に分類される常緑多年草。ジョウノヒゲ(「尉(じょう)の鬚」)が転訛して、ジャノヒゲになったという説がある。能面で老人の面を「尉(じょう)」といい、この葉の様子をその面の鬚(あごひげ)に見立てたとする。

 

コメント

ヤマハギ(山萩)

2018年09月18日 | ミニ里山記録



萩咲て家賃五円の家に住む  正岡子規


ヤマハギ Lespedeza bicolo。

草ではないが秋の七草の一つ。

情緒ある控えめな花をつける。

キチョウが産卵にやってくる。

コメント

ハナウリクサ(花売草)またはトレニア

2018年09月17日 | ミニ里山記録

 

 

 

 

カメラ構えて彼は菫を踏んでいる  池田澄子


ハナウリクサ(Torenia fournieri)

一般にトレニアと呼ばれる園芸植物。

インドシナ半島原産の一年草。花期は6-9月。

熱帯産の植物故に冬越しは難しい。

菫に似ており夏咲くので夏菫ともいわれる。

いささか思い出でのある植物である。


トレニアを蹴飛ばして逝く女あり   楽蜂



コメント

アインシュタインとミツバチ

2018年09月07日 | 日記

 アインシュタインのIf the bee disappeared off the surface of the globe then man would only have four years of life left “もしミツバチが地球の表面から消え去ることがあれば人類はたかだか4年もたたぬうちに滅びさるであろう”は有名な警句として、よく引用される。野外でのポリネータであり、農作物でも重要な人工送粉者として利用されているミツバチがいなくなると、植物の更新が行われれずに、地球環境が破滅するだけでなく、人類の食物生産も破綻し短期間で文明は破局にいたるだろうというのは、確かに“天才”アインシュタインの口から出た、それらしい忠告のように思える。

  ミツバチの大量消失(CCD)が世界各地でおこり、その原因が地球温暖化や農薬汚染によるのではないかという、報道がなされるにつれて、この文言は拡散していった。

 しかし、これはアインシュタインが亡くなった1955年から40年もたった1994年に、ブルッセルのとある養蜂関係の新聞に登場した文言で、それまでのいかなるアインシュタイン関係のデーターベースにも出てこない。すなわち出所がまったく分からない“名言”で、アインシュタインの研究機関はこれは彼のものでないとしている。そもそも、理論物理学者のアインシュタインがミツバチの生態を議論するなどは不自然なことと考えるべきであろう。

 このようないいかげんな言葉や文言が、疑われずに人工に膾炙される理由は、その内容の感染力の強さ、すなわちもっともらしいさにある。気の毒なことに、アインシュタインはその度に利用されるようである。(参照https://www.snopes.com/fact-check/einstein-on-bees/)

 

 

あかんべのように師走のファクシミリ 小沢信男

 

コメント

Cliff Ecology: Pattern and Process in Cliff Ecosystem

2018年08月24日 | 日記

 

 

『Cliff Ecology: Pattern and Process in Cliff Ecosystem』

 D.W. Larson, U. Matthes, P.E. Kelly

 Cambridge University Press 2000 (340pages)

 

崖や急峻な傾斜は地表のいたるところに見られる。日本では、あまりはやらないが、

崖域生態学(cliif ecology)という分野があって、この本はそれに関するまとまった

学術書である。崖の動物相 (fauna)や植物相(flora)の特徴を記載し、平面を垂直に分断する

”界面”境界で生物多様性を高める役割をするのなどの記述がある。界面境界とは異質な生態的

空間を分割する地球の膜みたいなもので、崖、河川、海岸、地溝などがある、この書には

一方で “urban cliff hypothesis"(高層都市の崖域起源説)などといった話も出て来る。

Bonnsai(盆栽)の名木を収集するには崖をロッククライムして捜すのが良いとも書かれている。

  

   

(図は掲書より引用。崖は複雑な構造と環境を備えておりコウモリなど

様々な生物の住処となって多様性を高めている。途中洞窟がみえるが

人類の祖先は、このような場所をねぐらにしていた可能性がある。)

 

 

『石器時代と同様に摩天楼の中でも人間は一方で閉ざされた空間に意味を見いだし、

他方では地平線への凝視に意味を見いだす』  ルネ・デュボス

 

 

コメント

蜂の巣はますます太る晩夏かな

2018年08月19日 | ミニ里山記録

 

巣箱の下からデジカメで撮影したニホンミツバチのコロニー

 

5月下旬に巣箱に入った小さなコロニーが大きく育った

(参照:https://blog.goo.ne.jp/apisceran/e/3a6ce42e020eee8be57f0217024362ac)

 

蜂の巣はますます太る晩夏かな  楽蜂

コメント

オオカマキリがアブラゼミを食するの図

2018年08月18日 | ミニ里山記録

 

    

(勇気のある人だけ写真を拡大してみてください)

 

かりかりと蟷螂蜂の皃(かほ)を食む 山口誓子

 

不思議なことに棕櫚の幹でオオカマキリがアブラゼミのメスを獲られた。

棕櫚にはセミは付かないので、どこからか運んできたのだろうか?

セミはしばらくバタバタしていたが、カマキリは2時間ぐらいで平らげてしまった。

なんともおそるべき食欲だが、よほどうまく噛み砕いて消化しているのか、腹部はそれほど膨張していない。

 

蟬狙う螳螂狙う雀かな 楽蜂

「螳螂蝉を窺い黄雀後に在り」(荘子)

 

 

 

 

 

コメント

オオカマキリ(大蟷螂)

2018年08月09日 | ミニ里山記録



かまきりは聲にも出さぬ思ひ哉 正岡子規 

 

オオカマキリ。学名Tenodera aridifolia

日本最大のカマキリ。前肢の付け根が赤くないので

チョウセンカマキリと区別できる。窓ガラスにへばりついている。



コメント

アゲハチョウの交尾

2018年08月07日 | ミニ里山記録

 

 

夏蝶の高揚りせり次の恋へ   中村草田男

 

ナミアゲハの交尾。ナンテンの実に止まっている。上がメスで下がオス。

さかんに停まる場所を移動するが、飛ぶときはメスが主導する。

コメント

ヤマトカブトムシ (大和兜虫)

2018年08月06日 | ミニ里山記録


ヤマトカブトムシ (Trypoxylus dichotomus septentrionalis)

  

 


                  兜虫返しても捻子見えず  能村登四郎

  

トラップを仕掛けて多数のカブトムシやクワガタを捕獲する人がいるが、

そのような乱獲は望ましくない。野外生物の個体数は有限である。

コメント

クロオオアリ(黒大蟻)

2018年07月21日 | ミニ里山記録



大頭の黒蟻西行の野糞   金子兜太


クロオオアリ(Camponotus japonicus)。ハチ目・アリ科・ヤマアリ亜科・オオアリ属に

分類されるアリの一種で、日本列島に分布するアリの中では最大となる大型のアリ。

住宅地でも普通にみられる。トウモロコシの芯の部分をかじっている。

コメント

オニヤンマ:鬼蜻蜓飛ぶ頃弱しタイガース

2018年07月16日 | ミニ里山記録



鬼蜻蜓飛ぶ頃弱しタイガース  楽蜂

オニヤンマ(鬼蜻蜓)のメス。学名 Anotogaster sieboldii 。トンボ目・オニヤンマ科に分類される日本最大のトンボ。

学名の種小名"sieboldii" は博物学者シーボルトに対する献名である(シーボルトコレクションの中にあるのか

ないのか?)。食性は肉食性でガ、ハエ、アブ、ハチなどを捕食する。メスは腹の先を水中に突き刺して

産卵する。決まった場所を往復して飛ぶので、網で取るのは意外と簡単である。

コメント

ノコギリクワガタ(鋸鍬形)の蛹

2018年07月13日 | ミニ里山記録

 

鍬形の蛹見し空あまりに眩し  楽蜂


ノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus)の蛹。腐葉土化した建材の隙間にいた。

エイリアンの幼生のような形をしている。成虫は水辺のヤナギを好む。



コメント

サルトリイバラ(猿捕茨)

2018年07月12日 | ミニ里山記録

 

 

岩の上に咲いてこぼれぬ山帰来  村上鬼城 

 

サルトリイバラ。学名: Smilax china。サルトリイバラ科シオデ属の多年生植物。

漢語で「菝葜」と書く。この葉を食べる恐ろしげなトゲトゲのいも虫はルリタテハ

の幼虫である。花は比較的地味だが紅葉の頃できる実は真っ赤で目立つ。山帰来

(さんきらい)はサルトリイバラの別名。

 

 

(「能登山菜」より借用)

 

 

コメント

キンランジソ(金襴紫蘇)

2018年06月25日 | ミニ里山記録

 

 

 

わが畑の縮緬紫蘇の赤き青き   山口青邨 


キンランジソ。別名ニシキジソ(錦紫蘇)。学名:Coleus blumei

コリウス属は熱帯から亜熱帯原産に分布するシソ科の植物で、インド

ネシアのジャワ島原産とされる。紫色の花が咲く。Coleus(コレウス) はその雄

しべの形が、Koleos(ギリシャ語で刀の鞘)に似ているため。

コメント