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京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

カタバミ(片喰)

2013年04月25日 | ミニ里山記録

春から秋にかけ黄色の花を咲かせるカタバミ科の雑草。

乾燥に強い。ヤマトシシジミの食草である。

成熟時に実に触れると、赤い種子を勢いよく弾き出す。

シュウ酸(Oxalic acid)は カタバミ属 (Oxalis) の葉から単離されたことに由来するとされる。

 

ハルジオン(春紫菀)

2013年04月22日 | ミニ里山記録

侵入種として目の敵にされているが野草にしてはピンク色でそれなりに美しい。

実はこれは大正時代に北米から観賞用に持ち込まれ、日本の各地で野生化したものだ。

早春から花を咲かせ各種の昆虫がやってくる。

茎を折ってみると確かに空洞になってスカスカしている。


カリン(花梨)

2013年04月19日 | ミニ里山記録

カリン(Chaenomeles sinensis)の花はいかにも春の花らしく、乙女のように慎ましく艶やかに咲く。秋口になる果実は黄色の大型の楕円形で、果実酒や咳止め、痰切りなどの薬用に役立つ。バラ科の落葉高木。

 

             カリンの実は非常に固い。


ジンチョウゲ(沈丁花)

2013年04月16日 | ミニ里山記録

昔は京都市内ではどの家の玄関先にもジンチョウゲが植えられていて、

春先になると町の辻々はこれの匂いがいっぱいに漂った。

甘くてなまめかしい香りの正体は、タマリン誘導体のダフネチンやダフニン。

ジンチョウゲは室町時代に中国から渡来した花木だそうだ。

雌雄異株であるが結実した雌株を見たことはない。


沈丁の匂ふくらがりばかりなり 石原八束