京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

クロベッコウハナアブ(黒鼈甲花虻)

2018年09月24日 | ミニ里山記録




よぼよぼの虻を看とらぬ地球哉   永田耕衣


クロベッコウハナアブ(Volucella nigricans )。胸部は黒色で、翅に褐色の紋がある双翅目(ハエ目)の仲間 。

このあたりでははじめて見た。ニホンミツバチの巣に来て不審な行動を取るので、

門番蜂が警戒している(下の写真)。スズメバチなどハチ類の巣に寄生して卵を生み、

その幼虫はハチの蛹や幼虫を捕食するという。これも侵入をうかがっていたのか?

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イノコズチ (猪子槌)

2018年09月24日 | ミニ里山記録

 

 

 

   ゐのこづちひとのししむらにもすがる   山口誓子 

 

イノコズチ。学名:Achyranthes bidentata var. japonica。

日のあまり当たらないところに生える典型的な雑草。

 

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タマスダレ(玉簾)

2018年09月23日 | ミニ里山記録

 

紅梅や見ぬ恋作る玉すだれ    高澤良

タマスダレ。学名: Zephyranthes candida。ヒガンバナ科タマスダレ属の球根草。南米原産。明治初期に日本にはいった。一部では野性化して田んぼのあぜ道などに生えている。和名の由来は白い小さな花を「玉」に、葉が集まっている様子を「簾」に例えたことによるらしい。

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ジャノヒゲ(蛇の髭)またはリュウノヒゲ(竜の髯)

2018年09月19日 | ミニ里山記録


ジャノヒゲ(蛇の髭)またはリュウノヒゲ(竜の髯)

 

 

学名(Ophiopogon japonicus)。キジカクシ科ジャノヒゲ属に分類される常緑多年草。ジョウノヒゲ(「尉(じょう)の鬚」)が転訛して、ジャノヒゲになったという説がある。能面で老人の面を「尉(じょう)」といい、この葉の様子をその面の鬚(あごひげ)に見立てたとする。

 

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ヤマハギ(山萩)

2018年09月18日 | ミニ里山記録



萩咲て家賃五円の家に住む  正岡子規


ヤマハギ Lespedeza bicolo。

草ではないが秋の七草の一つ。

情緒ある控えめな花をつける。

キチョウが産卵にやってくる。

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ハナウリクサ(花売草)またはトレニア

2018年09月17日 | ミニ里山記録

 

 

 

 

カメラ構えて彼は菫を踏んでいる  池田澄子


ハナウリクサ(Torenia fournieri)

一般にトレニアと呼ばれる園芸植物。

インドシナ半島原産の一年草。花期は6-9月。

熱帯産の植物故に冬越しは難しい。

菫に似ており夏咲くので夏菫ともいわれる。

いささか思い出でのある植物である。


トレニアを蹴飛ばして逝く女あり   楽蜂



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アインシュタインとミツバチ

2018年09月07日 | 日記

 アインシュタインのIf the bee disappeared off the surface of the globe then man would only have four years of life left “もしミツバチが地球の表面から消え去ることがあれば人類はたかだか4年もたたぬうちに滅びさるであろう”は有名な警句として、よく引用される。野外でのポリネータであり、農作物でも重要な人工送粉者として利用されているミツバチがいなくなると、植物の更新が行われれずに、地球環境が破滅するだけでなく、人類の食物生産も破綻し短期間で文明は破局にいたるだろうというのは、確かに“天才”アインシュタインの口から出た、それらしい忠告のように思える。

  ミツバチの大量消失(CCD)が世界各地でおこり、その原因が地球温暖化や農薬汚染によるのではないかという、報道がなされるにつれて、この文言は拡散していった。

 しかし、これはアインシュタインが亡くなった1955年から40年もたった1994年に、ブルッセルのとある養蜂関係の新聞に登場した文言で、それまでのいかなるアインシュタイン関係のデーターベースにも出てこない。すなわち出所がまったく分からない“名言”で、アインシュタインの研究機関はこれは彼のものでないとしている。そもそも、理論物理学者のアインシュタインがミツバチの生態を議論するなどは不自然なことと考えるべきであろう。

 このようないいかげんな言葉や文言が、疑われずに人口に膾炙される理由は、その内容の感染力の強さ、すなわちもっともらしいさにある。気の毒なことに、アインシュタインはその度に利用されるようである。(参照https://www.snopes.com/fact-check/einstein-on-bees/)

 

 

あかんべのように師走のファクシミリ 小沢信男

 

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