京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

ニホンミツバチの分蜂偵察

2013年05月11日 | ミニ里山記録

分蜂の季節になると、待箱にニホンミツバチ(Apis cerana japonica)の偵察蜂がやって来る。偵察蜂は巣の位置、大きさ、巣口の広さ、内部温度などを総合的に判断するようである。そこが定住するのに好適であると判断すると、もとの巣に帰り強烈なダンスで他の仲間にアピールする。そのうちどんどん偵察蜂の数が増え、巣口の出入りだけ観察していると、すでに分蜂群が入ったのかと錯覚する程になる。これは、だいたい2−3日がかりで行われ、いい場所には占有権を主張するためか、偵察隊の一部が夜中も居残るケースがある。同じ箱の中で違ったコロニーの蜂がであった場合、2匹がくんずほずれつの取っ組み合いをする。住処をめぐる社会性昆虫の種内競争といえる。


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