徳島城址は殆ど空襲で焼けたらしい。その中に石碑が目立っていた。
近づいて見ると。ナント野口雨情の歌碑だった。野口雨情が昭和十
一年この地で読んだ詩を80周年を記念し昨年この碑を建てたそうだ。
碑文:『むかし忍んで 徳島城の 松に松風 絶えやせぬ』
参照:①徳島城(阿波国徳島藩) ②赤い靴(野口雨情資料館)
③野口雨情資料館(福島県 いわき湯本温泉)
高知県で取材後二日目は徳島県だ。暑い日差しを避けながら先ずは徳島市内の
徳島市役所を表敬訪問(ただの情報収集)。ついでに向かいの徳島城址に立ち寄る。
小さな城址だが、石垣は城址の面影が残る。もう少し、歴史を整備して欲しい。
城郭:梯郭式平山城 城主:蜂須賀氏 築城年:1585年(天正13年)
遺構:石垣、堀、庭園 石高:徳島藩25万7000石 家紋:蜂須賀万字
指定:国史跡、国名勝(表御殿庭園)、日本百名城(指定76番)
考察:徳島と言えば『阿波おどり』。日本三大盆踊。四百年の歴史を持つ奇舞。
四百年言えば藩祖:蜂須賀小六の嫡男が入城した年数と重なる。蜂須賀
は岐阜の出、岐阜と言えば念仏踊りの流れを組む『郡上おどり』がある。
阿波おどりも又念仏踊りの一種。ここで点と点が繋がる。歴史は彩なす。
参照#①徳島県Powerspot 小便小僧(祖谷渓) ②徳島県秘湯 秘湯祖谷温泉
山内一豊(やまのうちかずとよ)の妻。浪人から一国一城の主にまで出世させた逸話の
馬の手綱を引く千代像である。織田信長に引き立てられる要因となった馬揃えの
為にへそくりを渡し一豊に駿馬を購入させ出世を果たしたとの事。良妻賢母の鏡
文学:司馬遼太郎著『功名が辻』の主人公として描かれた。大河ドラマ化された。
参照#①千代の内助の功で手にした高知城追手門 ②馬上の夫山内一豊公 像
≪ 入湯速報:六戸温泉 2017.11.13 本年2回目 ≫
映像:2種類の源泉をかけ流し。右奥三角コーナーに単純温泉、手前浴槽に食塩泉
久し振りの入湯。施設はやや老朽化してきたが、二種源泉の魅力は持続する。
平日午後二時の入浴時間。入浴客はご老人がほとんどであった。温泉天国だ。
単純温泉(29℃)と食塩泉(44℃)の交互浴がお勧め入浴法。お試しされたい。
【Data】①食塩泉 45.0℃ pH7.9 源泉:六戸温泉2号泉(湯殿)
②単純温泉 33.8℃ pH7.3 源泉:六戸温泉1号泉(水風呂)
計測:熱い湯(奥)44℃ 温い湯(手前)41.5℃ 水風呂(右奥三角)29℃
(過去の記録)
早朝にこの温泉に立寄った。熟年夫婦がこの温泉を切り盛りだ。湯守主人が
朝の掃除・調整を終えて一番風呂を試していた。聴くと古牧温泉よりも古い
という。いぶし銀の様なこの温泉浴場は筆者の中では名湯と位置づけられた。
解説:県南は熱量の強い温泉が少ない中で、八甲田山のマグマ溜りの影響の
限界値の温泉がこの六戸地域とも思われる。奥入瀬川沿いにこのような温泉
が点在する。これから南、八戸・五戸になると温泉であっても加温が必要だ。
注目:上北・十和田地区は単純温泉(モール含)が多い中、食塩泉は貴重だ。
高知城は本丸の建造物が完全に残る唯一の城として知られている。今回漸く
登城を果たした。山内一豊が築城(1601年)以来、416年目の訪問である。
この天守閣を仰ぎながら、坂本龍馬が走り回ったと思えば感慨もひとしおだ。
城郭:連郭式平山城 城主:山内氏 天守構造:連立式層塔型三重三階地下一階
遺構:現存天守、門、櫓、石垣、堀、井戸、塀、土塁など 石高:土佐藩20万2600石
家紋:土佐柏(三ツ柏後に三菱マークの起源となる)、山内一文字、土佐桐 築城年:南北朝時代
指定:重要文化財(天守閣、懐徳館、黒門など15点)、国史跡、日本百名城(指定8番目)
四国のお城は数こそ少ないが、名城が多い。その名城の一つが高知城。
その追手門。明治政府の廃城令の破壊を免れた。江戸時代からの歴史
の重みがズシリ。切石を積み桝形上に堅牢に建てられた両脇戸付櫓門。
参照:追手門前の山内一豊公像
本ブログの巻頭に監修者として「おんせん鑑定士」を掲げています。
温泉地活性化研究会では温泉地の活性化を目指して温泉観光に関わる資格
として下記の基準を設けて「おんせん湯守士」及び「おんせん鑑定士」を認定
🔵「おんせん湯守士」の資格要件
温泉地活性化研究会主催の「温泉塾」を受講し筆記試験に合格した者。
筆記試験は80点以上を合格として現在、青森県内には56名の「おんせん湯守士」
が活躍。(温湯温泉、青荷温泉、浅虫温泉、下風呂温泉、青森市、弘前市など各地)
※本取り組みは、平成で終了している。しかし、取得資格は現在も有効
🔵「おんせん鑑定士」の資格要件
おんせん鑑定士の資格要件は、下記の7項目をクリアするものとする。
①公的もしくは準じる機関が認定する温泉の研修・単位・資格の取得
・厚生労働省外郭団体「日本健康財団」認定の「温泉入浴指導員」資格取得。
②日本国学術団体に属し学術団体が認定する研修・単位・資格の取得
・日本温泉地域学会会員であり同学会が認定する「温泉観光士」の資格取得。
③温泉地に関する活動団体等に属し10年以上地域貢献活動をしている
・自ら「温泉地活性化研究会」を設立し、平成15年度から温泉地域の活性化、
セミナー、講演会など多数主宰。北東北三県温泉検定、青森県内での温泉塾開催。
④温泉に関する学術論文(学術誌掲載)、出版、論説などの実績がある
・日本温泉地域学会学術誌「温泉地域研究」などに13論文を発表その他、新聞・
・雑誌に寄稿多数あり。又、地域の集会等に講師で招かれ講演等も行っている。
⑤北海道・東日本・西日本・九州四国沖縄などの日本各地を温泉探査。
・沖縄県以外46都道府県の温泉地を温泉探査済。更に中国、台湾、韓国探査。
⑥上記日本各地の温泉探査地域入湯総計数が 1,000湯 以上であること
・2018年5月26日、熊本県植木温泉旅館平山にて1000湯を達成。
参照:植木温泉平山旅館(熊本県)
⑦WEB / SNS等で温泉に関する活動・情報等を情報発信していること
・gooBLOG「お湯の国 日本」にて自らの温泉に関する活動を発信。
さあ、ますます温泉の楽しさと、深みを極めよう
土佐高知の藩祖。豊臣秀吉子飼いの武将でありながら徳川家康方となり
明治まで土佐藩が続く礎を作った。土佐藩は薩・長・土・肥を形成して
明治政府を起こし、今日の日本の礎を築く重要な勢力となったのである。
薩長土肥:明治維新の原動力となった雄藩(外様大名)。薩摩藩、肥前
鍋島藩、長州藩、土佐藩の連合。共に有事に備え藩内で鍛錬する。
考察:歴史は繰り返す。西の平家を滅ぼしたのが東の源氏。東の徳川を
滅ぼしたのが西の薩長土肥。その流れで現在西高東低の政治気圧。
≪入浴速報:あおもり湯処 バーデハウスふくち(南部町)2017.11.06≫
青森県で唯一の温泉利用の健康増進施設。旧福地村はこの健康増進施設が
町起こし事業として大成功を収めた。地方創成資金の数少ない成功例と言
ってもいいだろう。バーデハウスは今日も沢山の利用客で、賑わっていた。
【Data】単純温泉 25.4℃ ph.8.7 薄褐色 源泉:福地源泉
入浴速報:あおもり湯処 福田温泉ゆらくや福泉 2017.11.06
南部町(旧福地村)を走って、福田温泉の看板を発見した。旧福地村の温泉と言えば
バーデハウスふくち が余りにも有名だが、ここ福田温泉も古くから地域の湯として
支持されて来た施設。今回、漸く紹介だ。冷鉱泉ながら掛け流しの努力が伺われる。
泉質:単純冷鉱泉 17.8℃ PH9.0 飲泉:許可済 源泉:ガンベの湯ッコ
営業:月~金曜日 午後4時半~10時 土・日 午前7時~午後10時
里山の渓流沿いにヒッソリとある温泉宿。浴槽は普通の長方形の飾り気
の無いもの。只、ちょっと温めの単純温泉が湧き出る。山間の葉陰に消
える湯気に、流れる音に、五感五肢を委ねて、今日一日の湯情景を辿る。
【Data】含重曹ー単純温泉 45.2℃ PH8.3 源泉:志張E・B泉(混合)
話題:今日は玉川温泉に通い湯治の男性と一緒になった。湯治で爛れた
皮膚を養生するにはここの温泉が良いと玉川温泉関係者に勧めら
れたとか。男性は前立腺ガン養生で玉川温泉に通っているという。
映像:左の黒幕は舞台で大きいホールの回りに料理販売店が囲んでる
高知の夜は結構長い。ひょっとこ寿しでお腹を満たして夜の繁華街を
、なんでも名物の集合型の屋台村があるとのことで高知城方面に流す。
現場は一見広場。周囲の店から好きな食材を買いテーブルを囲み飲食。
ひろめ市場:高知県高知市帯屋町2丁目に所在する集合型の屋台村で、
約60の店舗が犇めき合うアジアンテイストな雰囲気が人気で高知市
観光の名所とされる。1998年開所この場所に土佐藩家老の深尾弘
人蕃顕(ひろめしげあき)の屋敷が所在していた事からに由来している。
コンセプト:・高知の衣食住文化を「ひろめる」
・高知の人情を・・・「ひろめる」
・高知の基礎知識を・「ひろめる」
屋台村:全国的に有名なのは2001年開業北海道帯広市「北の屋台」が先駆け。
2002年東北新幹線八戸駅開業に合わせての八戸市の「みろく横丁」
など全国に伝播していく。中心市街地活性化の要素を含む街起こし
その中で、この「ひろめ市場」は1998年開業だから元祖ともいえる。
この特異なスタイルを求めて、全国から視察者・観光客が絶えない。
・青森市 青森屋台村 「さんふり横丁」2005年開業
・弘前市 津軽弘前屋台村「かだれ横丁」 2008年開業
青森空港から伊丹空港。伊丹空港から高知竜馬空港と乗り継いで気が付くと夕方。
ホテルに荷物を解いて研究仲間と夜の高知市内に繰り出した。勿論、夕食の為だ。
折角なので、高知の海産物を食べたい、手っ取り早いのがお寿司屋さんでゲット。
参照#松葉川温泉(高知県四万十川町)
高知県が生んだ偉人:坂本龍馬。余りにも有名な人物なので説明不要だ。
筆者がこの偉人の足跡を最初に意識したのが鹿児島県霧島温泉郷を訪問
した時。日本で最初の新婚旅行をした人物として霧島神宮に足跡がある。
参照:霧島神宮(鹿児島県霧島市)