
映像:国宝瑞巌寺境内にある松尾芭蕉の碑・句碑群(今日は松尾芭蕉祭が開催されていた)
松尾芭蕉は「奥の細道」で松島のことを「扶桑第一の好風にして、几洞庭、西湖を恥ず」
と記し松島の風光を称えている。しかし、奥の細道の道中の松島では一句も発しなかった
とか。この芭蕉句碑(真ん中)は文字が読み取れないが後日松島を詠んだものと推量する。
碑文:(推量)
『 島々や 千々に砕きて 夏の海 』 ( 芭蕉 )
解釈:夏のキラキラした波間に八百島の散らばるさまはなんと美しいことよ
考察:有名な「 松島や ああ松島や 松島や 」の句は後世人が、芭蕉の絶句した心境を
パロディ風に詠んだ物とされているのが通説。しかし同じく絶景の象潟では発句。
因みに同行した弟子の曽良が一句詠んでいる「松島や 鶴に身をかれ ほととぎす」
(句意:松島は今泣いているホトトギスを鶴に変えたいほどの絶景美観である事よ)
参照#松尾芭蕉(奥の細道)探訪紀行