今日は早朝から走りっ放しだった。日高の地で落日を見るのは何年ぶりだろう。遠い日
を想い夕陽を眺めると人生ってなんだろう?人間ってなんだろう?久しく考えなかった
永遠の命題が頭をもたげる。旅、一人・・・今回のテーマの一つ。愛する人達、守るべき人、
親しい人、懐かしい人、憎増しい奴ら、…太平洋に沈む濃い夕陽は全てを一時覆い隠す。
長万部から高速へ乗る。室蘭、苫小牧を過ぎ一気に門別まで走る。日高路だ!太平洋
の荒波が洗う海岸線を襟裳岬へ向けて辿る。その最初に入湯したのが門別温泉『とね
っこの湯』。健康増進施設としての補助建築物だが、お湯はこの地方にあって数少な
い掛け流しである。日高地方は火山も無く、稚内地方と同様温泉には縁が無い土地柄。
日高10湯と言われているがほとんどが掘削、低温泉で、必然沸し循環となる。ここも
同様だが、掛け流し方式により快適な湯感である。またアルカリ性故のまろやかな湯。
【Data】食塩泉、弱黄褐色、弱カン味、33.4℃ PH8.6 源泉:もんべつ温泉