そもそもエビネを園芸種として楽しんでいるのは、我々日本だけなのです。
その花の魅力に虜になったアメリカなどでも、日本のランとして重宝していると聞いています。
エビネは、日本だけではなく、東アジア、メキシコ、アフリカの一部に自生していますが、日本以外は、どちらかと言えば緑色の単色に近いものがほとんどで、これらの国々では、自生種を楽しむという風習は、差ほどなく、むしろ日本のエビネと異なる遺伝子を求めて外国のエビネを日本のエビネに交配して、新種を作っている程度です。
エビネの共通語は、カランセと呼ばれていますが、日本では、自生しているエビネの根が年ごとに一つずつ増えて一列に並んだ格好をしています。
その形が海老の腹に似ていることから海老根とされ、通称エビネになったとされています。
カランセは美しい花という意味だそうです。
写真は、エビネの原種の一つでサルメンエビネ(猿面)です。