肉厚でいかにも日持ちするような重厚感のある花弁をしたエビネもあれば、写真のように透明感にあふれ冷涼な感じを受けるエビネもあります。
このエビネは、エビネの特質のひとつである香りを発散します。
ヒマラヤに自生するエビネと日本のニオイ系を交配したエビネですが、ヒマラヤの形質があるために、最も早咲きします。
ニオイ系は5枚の花弁と唇弁(舌)の間にある柱頭(中に花粉塊がある)部が、他に比しやや大きくなっています。
また、花の裏側に伸びた距(きょ)が他に比しかなり長いのも特徴です。
細かく観ればエビネの一つ一つがこのように多彩なのです。
それに魅力を感じる人こそがエビネファンなのかもしれません。