日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

休みやすみ。

2016-04-29 22:07:25 | 発達応援
 ふと、早朝の仕事中、
「冷蔵庫から引っぱってくる冷蔵品の重さって、どのくらいだろう…」と、
その冷蔵品を2ローリー分引っぱりながら考えました。

 冷蔵品にはB5サイズの蓄冷材が必ず2枚入っています。
1000miの牛乳8本+蓄冷材2枚がマックスの重さだと思います。
でも、すべての箱が牛乳8本入りではないのですが、
どの箱もけっこうな重さで5~8kgくらいという感じです。

 そして、1ローリーには箱が全部で32箱積んであります。
そうすると、おおよそ平均して1ローリー200kgというところでしょうか。

 ほお。
毎朝、両手に200kgの荷物を後ろ向きに引っぱっている!
しかも、緩やかなのぼりの傾斜がついているところを!
そして、およそ550個の荷物を積んだり下ろしたりしている!

 …どうりで、近ごろ、力を入れなくても力こぶのできる腕っぷしになってきた訳だわ。
そんな積込みをスポーツと思える今日この頃です。

 その早朝の積込みでも、新人のドライバーさんがいらっしゃって、
4月の最初の頃は、早く来て掃除をされたりしていました。

 感じのいい、元気な方で、積込み仲間と
「元気で良さそうなドライバーさんだねぇ」と話したりしていました。

 近ごろ、そのドライバーさんを見ないなぁと思っていたら、
どうやらお辞めになったようで、びっくりしました。
あんなに、元気で、気が利いた感じで生き生きしていたのに…。

 パートのドライバーさんだったので、
新しい職場に慣れようと一所懸命だったのでしょうね。
そう思うと、他の方より早く来て、掃除をしたり、私たちと少し話したりという姿も
大変だったのかもなぁと、ちょっとしんみりしてしまいます。

 この時期は、大人も子どもも環境が変わったり、
寒い冬から暖かい春へと季節も変わったりと変化に追われる時期です。

 こんなとき、ムリが体に出るタイプの人もいますね。

 ムリが体に出るタイプの人は、
自分が環境の変化に不安を感じていることや緊張していることを認知していないように思います。

 胸の奥底には澱(おり)が溜まったような重さがあったり、
頭の片隅には常にもやもや~っと霞がかかったような感じなのだけれど、
その正体を自分で意識できず、表面上は何事もなく過ごしてしまいます。

 だけど、体は正直で痛かったり、トイレがちかくなったりする…。
中学校で仕事をしていたとき、支援クラスでは担任もクラスメイトも変わらないのだけど、
所属するクラスが変わって、ホームルームに行こうとすると動けなくなったり、
お腹が痛くなったりする子がいました。

 本人はどうして動けないのか、お腹が痛いのかわからず、
「なんだろう。なんだろう。」とつぶやいていました。
支援クラスの先生や私や保健室の先生やと「どうして動けないかねぇ。」とたくさん話しをしました。
そして、次の年の4月、同じように動けなくなったとき、
「去年もここで、動けなくなったねぇ。」と話しをして、
やはり、たくさん、たくさん話しをしました。

 すると、「大丈夫かなぁ。お話する友だちいるかなぁ。」
「心配です。」とぽつり、ぽつりと呟くように話しはじめました。

 「そうだね。心配だね。」
「みんなはどう思っていますか?」
「他の人も同じように不安だと思うよ。」
「一緒ですか?」
「そうだと思うよ。」

 そんな話しを支援クラスの先生や保健室の先生や私と繰り返し繰り返し話しました。

 そんなことが良い経験になったのか、年齢と共に精神的にたくましくなったのか、
高校生になったときには、そんなこともなく、今では、仕事も2年目です。

 自分の内面に起こっていることを自分で内省できると少しラクになると思うので、
色々な角度から、色々な話しをしたりします。

 なにか、自分の気持ちの柔らかいところに気がつくと良いですね。
そうして、少しずつ、少しずつ、たくましくなっていくのかなぁと思います。

 新学期に疲れている子どもさんも新しい仕事に打ち拉がれている大人も
ゴールデンウィークで少しだけ、元気な心持ちになるとよいな、と思うことです。

 ふぁいと

 
コメント
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