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あらかじめ、ご了承下さい
ものすごい台風が過ぎて、とても暑くなりました~
もう、家から出られません。。。
さて、両親と弟夫婦と私達夫婦で大分の別府へ出かけてきました
皆で1泊、そしてせっかくなので、それぞれ好きな場所で1泊、
というプランでした。
私は、九州で、いくつか見ておきたい美建築がありました。
が、九州内の移動は、かなり時間が取られてしまうので、
まずは別府にアクセスしやすい、福岡博多地区で、美建築を見ることに。
まずは、九州といえば、あの辰野金吾
お馴染み、東京駅で知られている建築家です。
辰野金吾氏は、佐賀県の唐津出身なので、九州にも、とても良い建築を残しています。
1909年(M42)完成の
博多天神地区にある赤レンガ建築。
旧日本生命保険九州支店の建物。
辰野金吾氏と片岡安氏によるもの。
片岡安氏は、日本生命の副社長の婿養子だったためか、
かなり力が入っているのが伺える素晴らしい建築です。
1969年(S44)国の重要文化財に指定されています。
内部もとても素晴らしいです。
玄関を入ってすぐの窓口。現在はこの奥は福岡市の図書室ように
使われています。
黒と白の大理石の組み合わせがモダンです。
いろいろなマントルピースを見ましたが、
こんなのは、初めて
2階への階段の手すりの装飾。
大阪中之島公会堂の装飾とよく似ています。
こちらも多分、型抜きではなく、1本1本の鉄を職人さんが
曲げながら作ったものかも知れません。
大きな鏡がありますが、まったく人間の姿が映らない高さです。
これは、建設当時、まだまだ照明事情が良くなかったため、
窓から入る陽の光を、反射させ少しでも明るくさせるための工夫だったそうです。
塔屋の部分の天井、八角形にモールディングが配置されています。
復元された東京駅丸の内側のドーム内と、とても似ています。
辰野金吾氏は、12の干支から東西南北の4つの干支を引いた
(その理由はまだ謎だそうです)八角形へのこだわりがあったそうです。
左に見えるのは、菅原道真を祀っている、水鏡天満宮です。
福岡城の鬼門に当たる、現在の位置に移築したのは、
あの黒田官兵衛の息子、初代福岡藩主の黒田長政です。
ちゃんと手を合わせて来ましたヨ。
本当に素晴らしい、美しい建築でした